絵画・絹本著色 北条時長像
指定種別
市指定有形文化財 絵画
指定年月日
平成31年2月22日
所在地
小田原市風祭918 寳泉寺
所有者
小田原市風祭918 寳泉寺
数量
1幅
内容
絹本著色 北条時長像
絹本著色 北条時長像 (寳泉寺所蔵)
縦(cm) | 横(cm) | |
---|---|---|
絹本著色 北条時長像 | 53.1 | 40.0 |
永禄山寳泉寺の開基・北条時長の肖像画と伝わっています。
折烏帽子を被り、雪持ち文様を配した直垂を着け、北条氏の家紋である三鱗文の目貫の腰刀を差し、上畳に胡座しています。
北条氏の歴代肖像画の中では早雲寺蔵の北条氏康像に近く、氏康像の形式にならって制作された可能性が高いです。面貌は個性的ですが、やや類型化した目鼻の表現が見られることから、時長の在世中ではなく、供養像として制作された可能性も考えられます。
折烏帽子を被り、雪持ち文様を配した直垂を着け、北条氏の家紋である三鱗文の目貫の腰刀を差し、上畳に胡座しています。
北条氏の歴代肖像画の中では早雲寺蔵の北条氏康像に近く、氏康像の形式にならって制作された可能性が高いです。面貌は個性的ですが、やや類型化した目鼻の表現が見られることから、時長の在世中ではなく、供養像として制作された可能性も考えられます。
指定理由
若干の破損部分が認められるものの、市内唯一の中世期に遡る武将像である点や、寳泉寺の開基像として描かれた可能性が高い点など希少性が認められます。
なお、北条時長については、発給文書が伝来せず、長らくどのような人物か不明でしたが、近年の研究で、北条幻庵(北条五代に仕えた北条早雲の末子)の嫡男で小机城主の三郎であるとされています。
なお、北条時長については、発給文書が伝来せず、長らくどのような人物か不明でしたが、近年の研究で、北条幻庵(北条五代に仕えた北条早雲の末子)の嫡男で小机城主の三郎であるとされています。
参考文献
- 『新編相模国風土記稿』
- 神奈川県立歴史博物館図録『戦国大名北条氏とその文書』解説№35(2008年)
- 「神奈川県立歴史博物館だより」通巻179号(2008年)