絵画・阿弥陀如来画像
所有 | 南町3-11-3 報身寺 |
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所在 | 東京国立博物館 |
形状 | 絹本着色 軸装本紙 縦137.2cm 横57cm 軸全体 縦208.5cm 横77cm |
概説
この画像は、白雲の上に、蓮台に乗った阿弥陀如来がの正面立像画で、弥陀来迎の図です。古くら檀徒が尊重し、俗に「真向様」といって信仰され、種々の伝説も伝わっています。
絵の本地に彩色の補修跡がありますが、幅軸の裏に元禄6年(1693)に補修されたと記されているので、その時のものと思われます。画中の阿弥陀像には損傷はありませんが、その周囲には剥落があり、絵の上部に記された10行の経文はほとんど読めません。制作は、鎌倉時代(1185~1333)後期のものです。
この画像は、もと竜宝山潮音寺の寺宝として伝えられたものです。潮音寺は、浄土宗増上寺の末寺で、寺伝によると元亨3年(1323)の建立で、当時は小田原地方の有力な大寺であったらしく、画像も建立当時から存在したものと思われます。寺は、明治維新の後、無住となって荒廃し、明治41年10月同宗の報身寺に合併されたので、報身寺の所有となりました。