絵画・総世寺の十王二使者図 12幅 (そうせいじのじゅうおうにししゃず)
指定名称 | 絹本著色 十王二使者図 |
---|---|
所在 | 久野3670 総世寺 |
形状等 | 絹本著色 軸装 縦94.4㎝ 横47.5㎝ |
画像提供:神奈川県立歴史博物館
※無断転載を禁じます。
※無断転載を禁じます。
概説
死者の生前の罪業を判断し裁きをくだす十人の判官である十王と、罪が記された帳簿を王に伝達する使者が各幅に描かれています。
画中画(がちゅうが)として描かれる山水図は、元時代末から明時代初期の様式を示しており、柔和な尊像の表情などと合わせ、制作年代は明時代初期と考えられます。
十王図とは、中国の民間信仰に基づいて唐時代に成立した十王信仰により、宋時代から元時代に盛んに制作された画像で、その一部は日本にももたらされました。
その後、国内でも中国から舶来したものを転写して使用するようになりました。
本図の総世寺への伝来の経緯は不明です。
日常的に使用された形跡が認められないことから、仏事などで頻繁に使用された可能性は低く、大森、北条、稲葉、大久保など歴代領主により寄進された可能性も考えられます。
十王の図像は、神奈川県立歴史博物館が所蔵する国指定重要文化財「十王図」(南宋~元時代・13世紀)と同図像であり、寸法もほぼ同じであることから、共通する祖本の存在をうかがわせます。
小田原市内の仏画の中でも古例に属することから貴重な作品です。
画中画(がちゅうが)として描かれる山水図は、元時代末から明時代初期の様式を示しており、柔和な尊像の表情などと合わせ、制作年代は明時代初期と考えられます。
十王図とは、中国の民間信仰に基づいて唐時代に成立した十王信仰により、宋時代から元時代に盛んに制作された画像で、その一部は日本にももたらされました。
その後、国内でも中国から舶来したものを転写して使用するようになりました。
本図の総世寺への伝来の経緯は不明です。
日常的に使用された形跡が認められないことから、仏事などで頻繁に使用された可能性は低く、大森、北条、稲葉、大久保など歴代領主により寄進された可能性も考えられます。
十王の図像は、神奈川県立歴史博物館が所蔵する国指定重要文化財「十王図」(南宋~元時代・13世紀)と同図像であり、寸法もほぼ同じであることから、共通する祖本の存在をうかがわせます。
小田原市内の仏画の中でも古例に属することから貴重な作品です。
関連情報リンク
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課 文化財係
電話番号:0465-33-1717