絵画・花鳥図 岡本秋暉筆
所有 | 小田原市 |
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所在 | 小田原城天守閣 |
形状 | 杉戸1枚 縦181cm 横88.5cm 画面の大吉舎 縦167cm 横75cm 杉戸2枚1組 表裏に書かれています。 1組 表 牡丹・孔雀 裏 桜花・まん幕と火炎太鼓 2組 表 岩に孔雀 裏 桑の木に鳥 3組 表 鯉に松藤 裏 梅花 |
概説
この杉戸は、小田原城二の丸にあった藩主(大久保氏)の御殿正面玄関にはめられていたものです。明治3年小田原城の取り壊しと、藩の什器類の売り払いが行われ、伊豆今井浜の中井傭三氏の別荘で使用されていました。
その後、昭和35年の小田原城天守閣復興の時、五ツ浦漁業組合が買収して市に寄贈されたものです。
岡本秋暉は、大西圭斎の門人で、幕末の小田原の有名な画家でした。名は隆仙、字は柏樹、号は秋暉で、晩年には秋翁とも称し、文久2年(1862)57歳で亡くなりました。
秋暉は、花鳥の極彩色の密画を得意とし、しかも独特の筆勢は他の追随をゆるしませんでした。この絵には落款がありませんが、多角的に検討して秋暉の優作の一つに間違いないと思われます。