古文書・傳肇寺文書 6通 (でんじょうじもんじょ)
概説
いずれも北条家が使用した虎印を捺した印判状であり、宛所からすべて傳肇寺に伝来した文書と考えられます。
現存する虎朱印状ではほとんど遺存例がない、「傳肇寺」と記された懸紙を伴う文書を4通含み、北条氏関係文書の様式を考える上でも重要です。
内容的には、北条氏が防衛上の理由で氏照屋敷に寺地を分割させることを指示した文書[写真]や、松田氏が取り次いだ人質を北条氏が寺に預けるよう命じた、小田原合戦時における城内の状況を伝える文書を含んでいること、北条氏関係文書では比較的多数の6通が一括して伝存することでも重要です。
現状では修復のため和紙を裏から貼る裏打ちが施されており、それぞれの文書に『相州文書』編纂の際に付けたとみられる紙片が付属していますが、それ以外はほぼ当初の姿をとどめています。
なお、以前は7通が存在しましたが、現在、「天正十五年六月二日朝倉政元証文」は見当たらなくなっています。
※『小田原市史 史料編 中世Ⅲ小田原北条2』(1993)で読むことができます。
現存する虎朱印状ではほとんど遺存例がない、「傳肇寺」と記された懸紙を伴う文書を4通含み、北条氏関係文書の様式を考える上でも重要です。
内容的には、北条氏が防衛上の理由で氏照屋敷に寺地を分割させることを指示した文書[写真]や、松田氏が取り次いだ人質を北条氏が寺に預けるよう命じた、小田原合戦時における城内の状況を伝える文書を含んでいること、北条氏関係文書では比較的多数の6通が一括して伝存することでも重要です。
現状では修復のため和紙を裏から貼る裏打ちが施されており、それぞれの文書に『相州文書』編纂の際に付けたとみられる紙片が付属していますが、それ以外はほぼ当初の姿をとどめています。
なお、以前は7通が存在しましたが、現在、「天正十五年六月二日朝倉政元証文」は見当たらなくなっています。
※『小田原市史 史料編 中世Ⅲ小田原北条2』(1993)で読むことができます。
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課 文化財係
電話番号:0465-33-1717