工芸品・木象嵌吉祥天像額 油田治雄(木泉)作 1面
(もくぞうがんきっしょうてんぞうがく あぶらだはるお(もくせん)さく)
指定名称 | 油田治雄(木泉)作 木象嵌吉祥天像額 |
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所在 | 栢山 個人宅 |
形状等 | 木象嵌画面 縦 40.5㎝ 横 27.5㎝ 薄板練り付け構造 材質 顔(白)アオハダ 頭髪(黒)クロガキ 衣装(緑 紫など、染色木材)ヒメユズリハ 背景(淡黄褐色) クス神代 額縁 黒縁 縦 52.0㎝ 横 37.0㎝ |
木象嵌吉祥天像額 油田治雄(木泉)作
概説
木象嵌は、箱根や小田原地方で作られる伝統的な木工製品である、箱根細工の一種です。
ミシン鋸(のこ)という特殊な機械を用い、木材を下絵に沿い切り抜き、それを型にして台板に写し取り、台板を切り抜いて木材をはめ込む技法が特徴で、木材の色調の違いを生かして独特の画像が生み出されます。
この作品は、昭和19年(1944)に油田治雄によって制作されたもので、奈良県薬師寺の吉祥天像(国宝・奈良時代)を原画とします。古画の趣を余すところなく表現した作品は、木画の名作といわれ注目を集めました。
作者は、日本の挽抜き木象嵌の創始者白川洗石(しらかわせんせき)と肩を並べた、先覚者の一寸木久吉(ちょっきひさよし)からその技術を習得した父竹次郎の後を継ぎ、この道に入りました。
器用で天分のあった作者は、技巧のさえを見せ、数多くの優れた作品を作り出しました。
ミシン鋸(のこ)という特殊な機械を用い、木材を下絵に沿い切り抜き、それを型にして台板に写し取り、台板を切り抜いて木材をはめ込む技法が特徴で、木材の色調の違いを生かして独特の画像が生み出されます。
この作品は、昭和19年(1944)に油田治雄によって制作されたもので、奈良県薬師寺の吉祥天像(国宝・奈良時代)を原画とします。古画の趣を余すところなく表現した作品は、木画の名作といわれ注目を集めました。
作者は、日本の挽抜き木象嵌の創始者白川洗石(しらかわせんせき)と肩を並べた、先覚者の一寸木久吉(ちょっきひさよし)からその技術を習得した父竹次郎の後を継ぎ、この道に入りました。
器用で天分のあった作者は、技巧のさえを見せ、数多くの優れた作品を作り出しました。
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課
電話番号:0465-33-1717