歴史資料・紙本著彩小田原城絵図 万治図 1幅
(しほんちゃくさい おだわらじょうえず まんじず)
| 指定名称 | 紙本著彩小田原城絵図 万治図 |
|---|---|
| 所在 | 小田原市立中央図書館 |
| 形状 | 紙本著彩2色 縦78cm×横69.5cm 軸装 |
概説
この絵図は、稲葉氏の重臣田辺家に伝来し、同家の子孫が稲葉氏が城主として幕末を迎えた淀の稲葉神社に寄贈した通称「田辺図」を、昭和初期に片岡永左衛門が写した図です。
原図は、城下町図としては、「加藤図」、国立公文書館所蔵の「正保図 」に次いで古いものです。城内に建物が描かれずに曲輪(くるわ)だけの縄張(なわばり)を表し、平面図的な図形が「松原図」に似ているので、稲葉神社の図は、松原図の原図をもとに作図されたものと考えられます。
図の右上には、当月十六日、十七日に洪水があり、本丸、二の丸、三の丸、外曲輪(そとぐるわ)の土手、水抜(みずぬき)が七十箇所崩れたので、崩れた所を図の中に間数(けんすう)入りで朱書きした、修復したい、と万治3年(1660)に稲葉美濃守正則(いなばみののかみまさのり)から幕府老中に願い出たことが書かれているので、幕府に提出した絵図の控えのようです。ただし、本図、もとの図共に朱書きはなく、書写の段階で朱書きを省略したものと考えられます。
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