「旧石田家国府津別邸主屋」「旧石田家国府津別邸洋館」国登録有形文化財に登録へ

国の文化審議会(会長 佐藤 信)は、令和5年11月24日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、市内国府津に所在する「旧石田家国府津別邸主屋」「旧石田家国府津別邸洋館」を新たに登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に対して答申しました。
今回の登録により、本市の登録有形文化財は累計で29件となる予定です。
両建造物は、三井物産の海外支店長を歴任後代表取締役も務めた実業家で、第5代国鉄総裁として昭和39年の東海道新幹線開業にも尽力した石田禮助(いしだ れいすけ)の別邸です。石田は東京の国鉄本社に出勤する際も、送迎の車を使わず国府津駅から東海道線に乗って行ったことが語り草となっています。

※登録有形文化財制度
明治時代以降の近代文化財は、近年歴史的な重要性が高まってきていますが、開発事業等により取壊しされたものも少なくありません。そこでこの文化財建造物を守り、地域の資産として活かすための制度として、平成8年に文化財保護法が改正され、「文化財登録制度」が誕生しました。
対象となるものは、建設後50年を経過したもののうち、
(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの
(2)造形の規範となっているもの
(3)再現することが容易でないもの
のいずれかの要件を満たすものとなっています。​​​​​

登録される建造物について

旧石田家国府津別邸主屋(きゅういしだけこうづべっていおもや)

所在地:小田原市国府津2064-3
建築年:大正13年(昭和50年頃改修)
特 徴:相模湾を南に望む丘陵西麓に南面して建つ別荘の主屋。東西棟の座敷棟と厨房棟を雁行させた平屋建で東に洋館が接続。座敷棟は西妻を玄関として入母屋屋根を重ね、内部は東西三室で、東室を数寄屋風の座敷とし、床(とこ)など​自由な造形を見せる上質な近代和風建築。

旧石田家国府津別邸洋館(きゅういしだけこうづべっていようかん)

所在地:小田原市国府津2064-3
建築年:昭和16年
特 徴:主屋の座敷棟の東側に接続する切妻造スレート葺の​洋館。外壁は腰を鉄平石貼、内法壁を横板張、妻壁を円弧基調のハーフティンバーとする。内部は一室の板敷とし、北東隅に暖炉を築き、背後に石貼の煙突を立てる。瀟洒な山小屋風の建物で戦前の別荘建築の好例。

※両建造物とも個人所有のため非公開となっております。
旧石田家国府津別邸主屋
旧石田家国府津別邸主屋
旧石田家国府津別邸洋館
旧石田家国府津別邸洋館

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:文化財課 文化財係

電話番号:0465-33-1717

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