ワールドキャンプ in Odawara
~世界で活躍するナガサキ・ユース代表団と学ぼう~

 平成5年10月に小田原市平和都市宣言を制定してから、平成30年10月で25周年を迎えました。
 そこで、長崎県、長崎市及び長崎大学核兵器廃絶センターが平和教育のため、全国に派遣しているナガサキ・ユース代表団を講師として、中学生を対象にキャンプを開催しました。
 中学生29人が参加し、ワークショップなどを通して次代を担う若者へ平和について理解を深める機会としました。
「ナガサキ・ユース代表団」は、長崎県、長崎市、長崎大学の3者が構成する「核兵器廃絶長崎連絡協議会」(PCU-NC)が主催する人材育成プロジェクトです。2013年に活動をはじめ、核軍縮・不拡散問題に関する国際会議への参加とその事前事後の活動を通じて、次世代を担う長崎の若者が最新の国際情勢を学ぶとともにこの分野で活躍する世界の人々と出会い、知識を行動に結びつける力を養うことを目指しています。
 これまで、国際会議への出席や国連内でのワークショップ主催を含めた多岐にわたる活動を行っています。今年度も既にスイス(ジュネーブ)で開催された国際会議に出席しています。
ワークショップの様子

日程・場所

平成30年8月16日(木)から18日(土) 2泊3日 尊徳記念館
 事前学習    8月  7日(火)    13:30~15:30 場所 市役所6階601会議室
 事後学習    8月26日(火)    13:30~15:30 場所 市役所7階大会議室
 成果発表会 11月23日(祝)  13:30~14:15 場所 市民交流センターUEMCO会議室1~3

行程

事前学習 8月7日(火)13:50~15:30

事前学習の様子

事前学習の様子

<内容>
1 事業趣旨の説明
2 自己紹介
3 日程・学習課題の説明
4 戦争体験記録映像鑑賞「戦争のない平和な社会を次の世代へ」
・はじめに、みんなで「バースデーゲーム」をしました。言葉を一切話さずに、誕生日順に一列になります。
みんな、ジェスチャーを交えて整列。一見簡単そうに見えましたが、初めて会った者同士だと、緊張しているせいか、なかなかすぐには一列になれませんでした。少しは緊張がほぐせたでしょうか。
・自己紹介は、名前と好きなことを言いました。読書が好きな子、スポーツが好きな子、You Tubeを見るのが好きな子、いろんな子が集まりました。
・「しおり」を基に今回の事業趣旨の説明と内容の説明、日程等の確認を行いました。
・最後に、小田原で空襲を受けた方の証言映像を観ました。

1日目 8月16日(木) 14:00~

ナガサキ・ユース代表団の講義の様子

ナガサキ・ユース代表団の講義の様子

<内容>
1 ナガサキ・ユース代表団について
2 ⾧崎の被爆の実相について
3 今日の核兵器について
4 核抑止論について
講師:ナガサキ・ユース代表団
・長崎の大学生5人が講師として来てくれました。
・はじめに、ナガサキ・ユース代表団の活動を聞きました。
・続いて、長崎の被爆の状況と、現在の核兵器について話を伺いました。
・最後に核兵器のメリットとデメリットについて考え、核兵器賛成派と反対派にわかれ、ディベートを行いました。
 賛成派になった人は、メリットを考えるのが難しそうでしたが、参加者にとって核兵器について深く考える機会となりました。

2日目 8月17日(金) 終日

〈内容〉
1 市内戦争遺跡巡り(箱根病院奉安殿、松永記念館の本土決戦陣地跡、新玉小学校爆弾投下跡) 
   講師:井上弘さん(戦時下の小田原地方を記録する会事務局⾧)
2 グループワーク 「私たちで創る平和のまち小田原」について考えよう
3 戦時下の食事体験(すいとん、ふかし芋、芋づるのきんぴら、たたききゅうりほか)
   講師:小田原市食生活改善推進団体
・午前中はバスに乗って、戦時下の小田原地方を記録する会の井上弘さんに講師をお願いし、市内の戦争遺跡等の見学に行きました。
・はじめに国立病院機構箱根病院へ行き、奉安殿と本館を見せていただきました。箱根病院は戦傷者を収容する施設でした。奉安殿は、天皇や皇后の御真影や教育勅語などを収めていた建物で、当時は、その前を通るときは、一旦止まって、お辞儀をしてから通らなければならなかったそうで、参加者はそれを聞いて驚いた様子でした。
・2か所目は、松永記念館にある本土決戦陣地跡を見学しました。普段は見ることができない場所で、ここに地下壕があるとは、参加者は知りませんでした。2つの壕の中には、天に伸びる空気穴が見え、当時、機械も使わずに人力で掘った技術に驚きました。
・3か所目は、新玉小学校の爆弾投下跡を連上院の濱武住職に案内していただきました。濱武住職は、当時ここに爆弾が落ちた時、すぐそばにいたそうで、あと少しずれていたら生きていなかったかもしれいないとのことでした。実際に体験された方のお話は心に感じるものがありました。
・午後は、午前中の戦争遺跡巡りの振り返りをしたあと、前日の長崎の核の話と、午前中の小田原の戦争の話を踏まえて、「私たちで創る平和のまち」をテーマに、班ごとにKJ法を用いて、話し合い、考えたことを模造紙にまとめました。
・夕方から、小田原市食生活改善推進団体の方を講師としてお招きし、すいとんやサツマイモのつるのきんぴら、蒸かしたサツマイモ、たたききゅうりなどをみんなで作って食べました。意外とおいしくできましたが、戦時中はもっと味が薄かったのでないかなど、当時を想像して食べました。
新玉小爆弾投下跡を見学している様子

新玉小爆弾投下跡を見学している様子

グループワークの様子

グループワークの様子

戦時下の食事体験の様子

戦時下の食事体験の様子

3日目 8月18日(土) ~11:30

班の発表の様子

班の発表の様子

〈内容〉
1 グループワーク「私たちで創る平和のまち小田原」について(まとめ)
2 発表
3 成果発表会準備
   講師:ナガサキ・ユース代表団
・前日に班ごとに考えた「私たちで創る平和のまち小田原」についてまとめ、作った模造紙を基に発表しました。
・また、成果発表会に向けて、パワーポイント用の写真を選んだり、発表する文章をまとめました。

テーマ「私たちで創る平和のまち小田原」

1班

1班
・観光で訪れる観光客に平和についてアンケートしたり、多くの人に戦争ついて知ってもらうため、話し合いの場所を作ったりする。また動画を作成し、YouTubeやSNSを使って広める。
・互いの考えを認め合う相手を否定せず、相手の良さを知るようにする。
 

2班

2班
・「伝える」・「PR」・「改善」・「整備」・「みんなに分かりやすく」の5つに的を絞って意見を出し合いました。
・小学生に戦争のことを教えたり、戦争遺跡巡りツアーやスタンプラリーを開催する。また改善するためには、企業誘致をして人を増やしたり、借金をしないようにする。
・整備することについては、千羽鶴を小田原駅に飾ったり、子どもが遊べる施設を作ったり、駅のホームに電車の自動開閉扉をつける。
・みんなにわかりやすくでは、子どもにもわかりやすい絵本を作る。

3班

・若者に平和について考えてほしいという願いを込めて「PEACE&YOUTH」というテーマで発表しました。
・3つの柱「小田原をより良くするために」「世界を平和にするために」「身近なことから始めよう」について考えました。
・まずはSNSを使ってPR。次に、武器を減らし、戦争をなくす。国同士仲良くなる。
・最後に、身近なできることということで、笑顔で楽しく、人と話し、仲良くなり、助けあう。という意見がでました。
・まず、小田原をより良くするために、世界を平和にするために、身近なことから始めよう!
 

4班

4班が考えた平和は「年齢の壁を越えたみんなが仲良しな世界」です。
世代を超えてみんなで楽しめるレクリエーションクイズ「第一回三世代梅丸Cup」を考えました。
クイズの内容は、小田原の歴史、地理、文化、戦争関係、食にします。
みんなが仲良しで、楽しい小田原を創りたいです。

5班

僕たちは、みんなが望む理想のまちに近づけるように、まずは、「~系」(増やす系、ストレス発散系、作る系、なくす系、願望系)というジャンルに分けて、こういうのが小田原にあったらいいのでは、と思うような個性あふれる理想を考えていきました。
主な意見としては、ショッピングモールを作る、差別をなくす、犯罪をなくす、食べる、核開発をなくす、笑う、友達を増やす、市長と交流する日を作るなど。
今回の学習を経て、改めて、平和について考えることができたようです。

事後学習 8月28日(火) 13:30~15:30

事後学習の様子

事後学習の様子

<内容>
1 グループワーク
   テーマ「「私たちで創る平和のまち小田原」
   ・学習課題の仕上げ(スライド)
   ・役割分担の確認
2 その他
・成果発表会のパワーポイント(スライド)の確認をし、発表者の役割分担を決め、リハーサルをしました。初めてパワーポイントを使うひとが多く、発表練習も少し時間がかかってしまいました。

成果発表会 11月23日(金・祝) 12:10~16:30

成果発表会の様子

成果発表会の様子

1 成果発表会 リハーサル
2 成果発表会 本番
3 平和映画上映会「夕凪の街・桜の国」
・本番前に通しでリハーサルを行いました。
・キャンプが終わってから3か月も時間が開いてしまったので、不安でしたが、上手に発表ができました。

成果発表会資料

平成30年11月23日(金・祝)に市民交流センターUMECOでキャンプの成果をパソコン(パワーポイント)で発表しました。その時の資料です。

この情報に関するお問い合わせ先

総務部:総務課 総務係

電話番号:0465-33-1291

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