
耐震改修工事中の小田原城天守閣。5月1日のリニューアルオープンが待ち遠しいばかりです。
3月6日の市民向けの内部見学会に私も参加してきました。
下は、昨年までお土産や休憩コーナーの一角にあった頃撮った写真ですが、摩利支天の隣に永久寺時代の御影(みえい)が、さりげなく展示してありました。
また、天保10(1839)年頃の書物『相中雑志』(『小田原市史・別編 城郭』にも一部所収)には、これに天満天神を加えた「御天守八尊」が最上階に祀られていたとあります。
加えて、天守から望む箱根連山の10峰をそれぞれ神仏に見立て(例として、金時山・摩利支天、石垣山・稲荷、など)、「諸山十尊」として併せて武運長久などが祈願されていたようです。
今回のリニューアルでは、この「諸山十尊」の眺望を改善するため、最上階の展望テラスのフェンスを少し低くするなどの配慮もされています。