
■大胆な裸婦・ 心象を描く海景・ シーズンオフのリゾート■
木下泰徳さんの「裸婦習作」は大胆な構図で目を引く。布の明るい黄色と背景の暗色と肌の白さが強烈な印象を与える。木下さんが通う第二金土デッサン会での作品。「海景」は住谷美知恵さんの作品。光を照り返す茫洋とした海面に見え隠れする白い波頭と青い波。「ゆらぎ」に満ちた海は自然の与える安らぎの世界。海の「風景」と見るより抽象的な心象作品と感じた方がよいのか。長南康子さんの水彩画「奥志賀高原」と「シーズンオフ」。二つの作品を合わせてみると、普段は人の行き来する観光地も、きょうは静かなたたずまいを感じる。赤い屋根の建物もひっそりと木の間に見え隠れしている。