
2023年4月9日(日)
まるで開催を祝うかの様な穏やかな日差しを浴びて三の丸ホールに入ると、木目際立つ美しい大ホールのステージに目を見張る。
例えば、劇やポップス系のコンサートであればステージ上にセットが組まれていたり、時にはスモークが炊かれ、それにより胸高鳴る事も多々あるが、今回は完全なる生音のコンサートである。
ホール自体が「どんな鳴り方をするのか?」それを楽しむのも、こうしたコンサートの醍醐味だ。
桜色に施された可愛らしいプログラムを手に、グランドピアノが配置されたステージを眺めているだけで、何処からか開幕のファンファーレが聞こえて来る気がするのは、クラシックに無知な筆者にとっては幸先の良い始まりである。