厳しい眼差しで演奏する太鼓コンサートの演奏者は、「英哲風雲の会」のメンバーです。英哲風雲の会は、太鼓奏者の林英哲氏の音楽に共鳴する若手奏者による太鼓ユニットです。現在は数十名が参加していて、その都度グループが編成されて、日本各地、更に世界各地でも演奏を行っているそうです。今回は、はせ みきた、田代 誠(たしろまこと)、辻 祐(つじ たすく)各氏の3名がグループを編成して演奏してくれました。
メンバーが登場すると、すぐに大太鼓の演奏が始まりました。中央の最も大きな太鼓と手前に据え置かれた中太鼓を使った演奏で、曲名は「千の海響(せんのかいきょう)」です。3人の姿は、前から見ると肩が出ているランニングシャツを着ている様ですが、背中側がたすき掛けになっている衣装(腹掛)、下はたっつけ袴に、白地下足袋です。太鼓を打つのに動きやすい服装にしているのでしょう。両足を大きく開き、グッと腰を落としてバチを太鼓に打ち据えます。両肩から腕にかけての筋肉が盛り上がり、太鼓を打つには逞しい身体が必要なのだと分かります。