市長コラム

2023年09月06日(水)

市長コラム(令和5年9月6日)

 9月1日、小田原市議会9月定例会が開会されました。
 会期は10月5日まで。提出議案は、専決処分の報告が3件、一般会計及び病院事業会計に係る補正予算が2件、条例の一部改正に係る条例議案が3件、指定管理者の指定に係る事件議案が1件の合計9件。

 補正予算では、子育て関連や路線バスの減便による空白時間等を補完する移動支援策など「生活の質の向上」に関するものや、地域経済の活性化策など「地域経済の好循環」に関するもの、新病院建設に関するものなど、全会計合計額は、12億7,570万7千円となります。ここで補正予算の主な内容をお知らせします。

●出産・子育て応援事業等<9,561万3千円>
・妊娠期から出産・子育てまで一貫して相談に応じ、様々なニーズに即した支援につなぐ伴走型の相談支援の充実を図るとともに、経済的支援を一体的に実施する。
(1) 伴走型相談支援
ア 対象者:妊婦(妊娠中)、産婦又は養育者(出産後)
イ 面談時期:妊娠届出時、 妊娠8か月前後(希望者)、 乳児家庭全戸訪問時

(2) 経済的支援
ア 対象者
(ア) 出産応援給付金:妊娠届出時の面談を受けた妊婦
(イ) 子育て応援給付金 乳児家庭全戸訪問等の訪問・面談を受けた養育者
イ 支給額
(ア) 出産応援給付金:妊婦1人につき5万円
(イ) 子育て応援給付金:新生児1人につき5万円

●おだわら子ども若者教育支援センター運営事業等<7,582万8千円>
・児童福祉法等の一部改正により、令和6年4月から、子ども家庭総合支援拠点(児童福祉)と子育て世代包括支援センター(母子保健)の機能を統合し、全ての妊産婦、子育て世帯、子どもへ一体的に相談支援を行う、こども家庭センターの設置が求められている。
 ついては、現在、保健センター内にある子育て世代包括支援センター「はっぴぃ」の本部機能を、おだわら子ども若者教育支援センター「はーもにぃ」内に移転するための改修工事を行うとともに、相談支援の強化のため子ども若者相談員の増員行う。

●橘地域認定こども園整備事業(継続費の追加)<1,192万4千円>
・令和4年12 月に策定した「(仮称)橘地域認定こども園整備基本計画」に基づき、下中幼稚園敷地において、設計施工一括(デザインビルド)方式により公立認定こども園の整備を、令和7年度までの継続費を設定して行う。
・ 整備方針
(1) 所在地 小田原市小船 174-1
(2) 構造 木造(小田原産木材の活用)
(3) 定員 92 人(保育部 63 人、幼稚部 29 人)
(4) 施設規模 965 ㎡(延べ床面積)
(5) 環境配慮 ZEB Oriented 化相当以上

●(仮称)おだタク・おだチケ実証事業(路線バスの空白時間帯等を補完する実証事業)<3,331万5千円>
・公共交通における路線バスについては、人口減少等に伴う利用者の減少や運転士不足などにより大幅な減便が行われ、特に日中に空白時間帯が生じている地区に加え、高齢者を中心に駅やバス停から離れている地区にお住まいの方々の、日常の移動支援のニーズが高いことを踏まえ、策定中の地域公共交通計画に地域の実情に応じた移動支援策の位置付けを検討するため、「(仮称)おだタク・おだチケ実証事業」を、11 月から令和6年3月まで実施し、利用実態や効果を検証する。

(1) 相乗りタクシー「(仮称)おだタク」の運行
・国府津駅を発着し前羽・橘北地区を運行する神奈川中央交通のバス路線のうち、国道1号区間(国府津駅〜押切・塔台橋バス停)で生じている日中の空白時間帯に、相乗りタクシー1台を運行する。
・運行日:11 月1日〜令和6年3月 29 日 ※平日のみ
・対象者:事前予約をすれば誰でも利用可能
・運行区間:町屋公民館〜国府津駅
・運行時刻:9時 30 分〜11 時 30 分/14 時 00 分〜16 時 00 分
・運賃:1便につき 600 円 ※最大4名で相乗り (例)4名乗車⇒150 円/名

(2) タクシー・路線バス共通助成券「(仮称)おだチケ」の配布
・神奈川中央交通・富士急湘南バスのバス路線に日中の空白時間帯が生じていることや、駅・バス停から離れていることで、日中の移動手段に課題がある地区の高齢者を対象にタクシーと路線バスで利用できる共通助成券を 12,000 円分配布する。
・実施期間:11 月1日〜令和6年3月 31 日
・対象地区:曽我・下曽我・国府津・前羽・橘北地区
・対象者:対象地区にお住いの 75 歳以上の運転免許証をお持ちでない方
・利用上限額 :
【タクシー】上限額 2,400 円(1人1乗車につき)
【路線バス】上限なし(神奈川中央交通「かなちゃん手形」・富士急湘南バス「シルバー定期券」の購入にも利用可能とするため)

●小田原箱根商工会議所運営補助事業(副業人材活用支援事業)<180万円>
・市内企業が抱える課題を掘り起こし、その課題の解決に必要となる適切な人材をマッチングするなど、企業の人材確保を支援する小田原箱根商工会議所の副業人材活用事業に対して補助を行う。
・副業人材活用事業の内容
(1) 事業周知セミナーの開催
(2) 事業者の募集・事業者が求める人材の把握等、募集に係る調整
(3) 求人広告掲載・副業人材とのマッチング

●中心市街地商業振興事業(若者が創る、集う、にぎわいまちづくり推進事業)<3,800万円>
【目 的】
 「世界が憧れるまち“小田原”」の実現に向け、全ての市民が、このまちに住み続けたいと感じる、郷士愛と誇りの持てるまちを形成すること、その魅力を発信することにより、市外の人たちが行ってみたい、住んでみたいと憧れるまちとなることを目指し、とくに訴求が必要な若者世代に向けた事業を展開する。

【 事業概要】
(1) 若者が“誇れる”地域資源再発見事業 2,000万円
  デジタルマップや動画の制作を通じて若者とともに地域資源の価値を再認識していくと同時に、若者世代に訴求力が高いインフルエンサーと若者とが協働して情報発信を行うこと で、地域の若者が評価できていない地域の魅力について、他者の評価による人気の逆輸入効果を狙って再発見することで、まちに対する愛着が向上し、小田原に住むことを“誇れる” まちの実現を目指す事業を実施する。
〇詳細事業
・デジタルマップ制作事業
・動画制作事業
・若者活躍応援事業
・地域活性化イベント開催事業

(2) 若者が“惹かれる”訪れたくなるまちづくり事業 1,650万円
 事業(1)において再発見された地域資源を集大成し、効果的に発信するためのイベントを 開催するほか、官民が連携して街なかのにぎわいを生み出すための事業に取り組む。また、 天守閣のある城下町における和服や甲冑、忍者といった体験型コンテンツの魅力を若者に訴 求することで、若者が“惹かれ”訪れたくなるまちの実現を目指す。
〇詳細事業
・若者による食体験・商品紹介を通じた魅力発信事業
・体験型コンテンツ強化事業
・地域活性化イベントを通じた魅力発信事業

(3) 若者が“つながる”連携環境整備事業 150万円
 本市に住み・学び・働く若者や、市内外の企業・起業者等とが相互に繋がることで若者自身が本市の活性化における自らの立ち位置や役割、重要性について認識し、行動を起こすきっかけとするほか、ヒト・モノ・コトの活発な交流が生まれることで、“選ばれるまち”としての能力が磨かれ、地域経済の好循環や地域活性化の実現を目指す。
〇詳細事業
・「若者」と「新しい働き方の実践の場」がつながる事業
・「市外若手事業者」と「市内事業者」、「市内の若者」がつながる事業

●新病院建設事業(継続費の追加)<8億567万6千円>
・令和8年春の新病院開院を目指し、所要の整備を進める。
(1)新病院建設工事監理事業費の計上<1,810万円>
(2)新病院建設(施行段階)コンストラクションマネジメント事業費の計上<637万6千円>
(3)新病院建設事業費の計上<7億8,120万円>

【主な機能概要】
総合:患者のあらゆる相談の窓口(ラウンジ・カウンター・相談室)を設置
外来:診療科(口腔外科)を増設、待ち時間を快適に過ごせるスペースを設置(カフェ、図書コーナー等)
手術:高度な手術や治療ができる医療機器を導入
病棟:全ての病室にトイレを設置(1床室は室内、4床室は入口)、1床当たりの病室面積を拡大
災害:屋上へリポートの整備による緊急搬送時間の短縮、大洪水や神奈川県西部地震が発生しても診療が継続できる計画(4階に電気室等、高性能免震構造)

 以上が補正予算の主な内容となりますが、議案審査が終わると、9月15日及び19日から22日までの5日間、一般質問が行われ(今回は質問者23名)、その後、会期後半は決算特別委員会が開かれ、令和4年度決算における決算審査が行われることとなります。
 長丁場の議会となりますので体調を整え、しっかりと議論をしてまいります。

2023/09/06 13:05 | 未分類

2023年09月01日(金)

市長コラム(令和5年9月1日)

 8月25日(金)、3歳未満の低年齢児の保育事業を運営されている、小規模保育施設の園長の皆さんと意見交換を行いました。
 いただいたご意見を参考にしながら、子ども・子育て政策を進めてまいります。
 

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2023/09/01 15:35 | 未分類

 
 

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