飯泉山勝福寺は、京都東寺真言宗の名刹(由緒ある古寺)で、十一面観音が本尊です。寺伝によれば、弓削道鏡が東に下った際、北千代台(小田原)に創建した千葉山弓削寺の東院堂ともいわれています。今の飯泉に移された後、小田原城の鬼門鎮守の道場としてあがめられ、通称「飯泉観音」と呼ばれ、坂東三十三観音の第五番札所として有名です。
現在の本堂は、宝永3年(1706)に再建されたものであることが、棟札によって分かりました。この本堂も老朽化のため昭和44年に改修されました。
建物は、密教系寺院独特の構えで、内陣は後部3間(5.45m)外陣は前部2間(3.63m)の板の間です。全体に江戸時代(1603〜1867)初期の様式を残していて、地方色豊かな建物といえます。
小田原駅から新松田駅行きバス 飯泉観音前下車
飯泉観音 TEL:0465-47-3413
小田原市文化財課 TEL:0465-33-1717
小田原市観光課 TEL:0465-33-1521