最終更新日:2022年12月02日
飯泉山勝福寺は、眞言宗東寺派の名刹(由緒ある古寺)で、十一面観音が本尊です。寺伝によれば、弓削道鏡が東に下った際、千代(小田原)に創建した千葉山弓削寺の東院堂ともいわれています。今の飯泉に移された後、小田原城の鬼門鎮守の道場としてあがめられ、通称「飯泉観音」と呼ばれ、坂東三十三観音の第五番札所として有名です。
現在の本堂は、宝永3年(1706)に再建されたものであることが、棟札によって分かりました。この本堂も老朽化のため昭和44年に改修されました。
建物は、密教系寺院独特の構えで、桁行は五間、内陣は梁間三間(8.2m)、外陣は梁間2間(4.9m)の板の間です。(※)
全体に江戸時代(1603〜1867)初期の様式を残していて、地方色豊かな建物といえます。
※この「間」は柱間の数を表すもので、尺貫法の「間」とは異なります。
鉄道
大雄山線五百羅漢駅から徒歩約20分
バス
小田原駅東口から富士急湘南バス
「新松田駅行」または「下曽我駅行」または「成田工業団地循環行」乗車 「飯泉観音前」下車
勝福寺(飯泉観音) TEL:0465-47-3413
小田原市文化財課 TEL:0465-33-1717
小田原市観光課 TEL:0465-33-1521
電話番号:0465-33-1717