最終更新日:2024年03月01日
「うたの生まれるまち 小田原」
海と山の豊かな自然に恵まれ、歴史と文化がまちに息づく小田原。
日常から離れて小さな発見や気付きのある旅。
旅のなかで心に留めるもの、心に浮かぶもの。
結晶のような旅の瞬間を携えていくひとつの物語をお届けします。
歌人が実際に小田原に訪れて書き下ろした「短歌」を添えて。
東京で暮らす幼馴染の七瀬(ななせ)と岳瑠(たける)。
七瀬は休暇に岳瑠を誘って小田原に出かけることに。
大学の入学式、入社祝い、祖母の法事。
節目で会うことはあったけど、二人きりで旅行をするのは初めて。
幼い頃に小田原に岳瑠の両親と一緒に家族ぐるみで行ったが、ほとんど覚えていない。
旅好きな七瀬は岳瑠より一足先に小田原に訪れる。
潮の香りが漂う漁港を訪れる七瀬。
ひとりで羽を伸ばして小田原の食を満喫する。
【動画内短歌】
まだ幼いわたしを想うなぞる風かまぼこみたいな弾力の頬( - 鈴廣かまぼこの里)
スカートをわざわざ短く折っていたわたしたちにも捧げるおでん( - 小田原おでん本店)
七瀬と岳瑠は待ち合わせをして合流する。
久しぶりに再会して、一緒に小田原の街を楽しむ二人。
徐々にかつての関係性を取り戻していく。
【動画内短歌】
音楽に付箋はないさコーダから先は無限の余白 いこうよ( - 八幡山古郭東曲輪)
歴史に興味がある七瀬は岳瑠を先導して歴史スポットを巡っていく。
小田原の歴史に触れて穏やかな気持ちになる二人。
色づく庭でゆっくりと流れる時間に浸る。
【動画内短歌】
どんな時代も澄んだ眼でその湾をまなざすだろうこころあずけて( - 小田原城址公園/石垣山一夜城)
色づく葉 そよぐ葉 散る葉 この庭でとわにひかりを見守りながら( - 松永記念館)
冬を越した小田原に岳瑠はひとりで訪れる。
かつて七瀬と来た博物館を訪れる岳瑠。
キャンプ場で出会った男女と一緒に夜を過ごす。
【動画内短歌】
凍星の如き静けさ薪焚べる顔だけ浮かぶ野宿の夜( - いこいの森)
潮騒は喝采となる踊り子の如く光は水面を跳ねて( - 小田原文化財団江之浦測候所)
梅が咲く季節に岳瑠は七瀬を誘って小田原を訪れる。
一緒に小田原の草花を巡り、お互い気兼ねなく過ごす。
浜辺にたどり着き、それぞれの想いを抱えて相模湾を眺める。
【動画内短歌】
紅白の梅が晴れ間に吹き上がりおめでとう普通なわたしたち( - 曽我別所梅林)
城壁を撫でる紅梅 駆けめぐる予感をなべて春と呼んだら( - 小田原城址公園)
砂の城くずしたっきり遠い目のきみそのものが夕凪だった( - 御幸の浜)
海風で聞こえなかったふりをして夕陽にまぶたの奥を浸した( - 御幸の浜)
七瀬 | 小川 あん |
岳瑠 | 佐々木 詩音 |
監督・撮影・編集 | 細沼 孝之 |
プロデューサー | 宮下 司 |
企画・AP | 井上 天馬 |
照明・撮影助手 | 佐伯 洋志 |
録音・整音 | 増喜 公美 |
助監督 | 渡邊 健悟 |
ヘアメイク・スタイリスト | タカダ ヒカル |
スチール | 小財 美香子 |
制作応援 | 佐近 圭太郎 宇佐美 皐太 義澤 侑城 |
制作 | 株式会社 Tokyo New Cinema |
第1話 <食篇> | 手塚 美楽 |
第2話 <街歩き篇> | 上篠 翔 |
第3話 <歴史篇> | 井上 法子 |
第4話 <レジャー篇> | 中山 俊一 |
第5話 <自然篇> | 櫻井 朋子 |
電話番号:0465-33-1521