市長の日記

市長の日記

2024年09月09日(月)

秋の週末は各所で

 台風10号の影響による大雨から1週間が経過。この週末は天候にも恵まれた(というか、厳しい残暑)中、市内各所で様々な催しが行われました。例年、9月から11月にかけては、様々な分野での催事や交流が活発化する時期であり、今年も始まったな、との感があります。

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2024/09/09 13:49 | 未分類

2024年09月06日(金)

災害復旧に約5億円  

 5日、午前中は市議会6月定例会の本会議にて、議案関連の質疑。午後から今般の大雨被害に関する臨時記者会見を開催しました。
 5日の朝までに確認できている範囲で、市内160件余りの被害が発生。これらの復旧に総額で5億円程度の費用が見込まれるに至っています。災害復旧に関する国からの財政措置もあるものの、市単独の財源も必要。復旧作業に向けた職員体制の確保に加え、当座のこうした諸費用も大きな負担となります。企画部では、ふるさと納税に今回の災害復旧支援のための寄附を急遽加えました。各方面からのご支援を期待するものです。
 以前より親しくしている熱海市の齊藤市長から電話があり、熱海市も土砂災害がひどい状況とのこと。特に、熱海市の斎場が土石流の直撃を受け、施設に大量の土砂と濁水が流入、施設再開の見通しは立っていないとのこと。ここは、土砂災害警戒区域外だったそうで、予見すら困難だったようです。観測史上最大の降雨量は、経験に基づく事前の被害想定を超えていったのであり、今後の備えに対する大きな警鐘となりました。

 前後して、複数の庁内ミーティング。
 企画部からは、総合計画の改定に向け準備している新たな基本構想案の確認。経済部観光課からは、「健やかな食のまち」や「北条五代観光推進」などを中心に、今後の観光施策の進め方についての相談。福祉健康部健康づくり課からは、健康増進拠点施設の整備は行わないものの、市内の様々な資源を活かした健康増進への取り組みについての考え方の確認など。いずれも重要な案件であり、途中経過も含めての報告ではありましたが、着実に検討が進められていることを心強く感じました。

 この日も数件のご訪問を頂きました。
 NPO法人小田原食と緑の交流推進協議会(鳥居啓宣会長)は、事業を共に進めているパルシステム神奈川の皆さんとご一緒に来られ、小田原の農産物のPRや、新たに就農した生産者への支援、さらには小田原が持つ自然環境の豊かさをさらに育んでいくための諸活動について、共に取り組んでいきたいとのお話でした。国が進める生物多様性国家戦略の中で示されている「30 by 30」(2030年までに陸と海の30%を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標)などの活動をパルシステムとしても推進する中で、小田原もぜひ一緒に取り組めないかとのご提案。ぜひ進めていきたいと思います。

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2024/09/06 12:33 | 未分類

2024年09月05日(木)

災害現場視察  

 4日、午前中は以前から予約してあった人間ドックへ。例年2月頃に行っていたのですが、市長選挙があったため先延ばしになっていました。ここ数年は、ミナカにある小田原箱根検診クリニックでの受診。近いので、とても助かります。過酷な農作業などに明け暮れていた退任中から生活リズムなどはガラリと変わったものの、各数値に大きな変化はなく安堵。ただ、だいぶスリムになっていた腹囲がリバウンドしているのが、やや残念でした・・・。

 午後からは複数の打ち合わせや来客対応を済ませた後、大雨で被害を受けたいくつかの現場へ視察に。
 国府津駅北側の山から流れ出ている唐沢川では、大規模な法面崩壊が起きており、そこからの大量の土砂が河道に流れ込み、平時には高さ2~3mあった護岸ブロックを埋め尽くしていました。また、土砂とともに流れてきた大量の樹木が河道を完全に塞いでおり、今後更なる出水によりここがダム化する恐れがあります。川の中の管理は市の担当ですが、県とも協力して急ぎ対策を講じる必要があります。
 沼代では、桜の馬場付近から小船方面へとつなぐ市道5094の路肩が崩落、10m近く下の農地にずり落ちてしまいました。ここは相当大きな規模での擁壁再構築が必要です。沼代の住民の皆さんにとっては重要な生活道路でもあり、早期の復旧が必要ですが、しばらく時間がかかりそうです。
 曽我では、令和3年の集中豪雨で被災した傷跡が癒える間もなく、再び同じような場所で土砂災害が発生していました。曽我大沢の杉崎さんの柑橘園内の2か所で崩落。3年前の土砂災害後に再構築した擁壁などは無事でしたが、近いところからの崩落でした。曽我岸では、細い農道が崩落、その上流部には砂防堰堤が整備されていますが、大雨により、集落に濁流が流れ込んでいたようです。

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2024/09/05 11:20 | 未分類

2024年09月04日(水)

広報の在り方、決算審査 ほか

 大雨による市内各所の被災個所への対応について、3日に技術系職員を擁する各部(経済部、建設部、上下水道局など)が協議。特に対応すべき案件の多い経済部農政課に対し、都市部や上下水道局から経験のある職員が応援に入ることで、復旧を急ぎ進めていくこととなりました。市役所内では平素より技術系職員の不足感が強く、各部とも業務のやりくりに苦労している中なのですが、この緊急事態の中で、お互いの窮状を理解し力を合わせていこうとする職員たちの動きを、たいへん心強く思います。加えて、神奈川県土地改良事業団体連合会など外部の専門家の皆さんからも支援も頂けるとのこと。ありがたいです。

 3日、午前中に広報企画委員会を開催。小田原市の広報活動の基本方針や、今年度に広報すべき重点テーマなどについて、理事者(市長、副市長、教育長、理事など)と議論し確認する場です。市としてどのようなスタンスで広報活動に取り組むのか、どの媒体にどのような役割を持たせるのか、各政策分野で特に市民に伝えるべき事業や取り組みは何かなど、闊達な意見交換ができました。
 市の広報体制については、広報おだわらの紙面の使い方、民間広報媒体の使い方、報道各社との関係性などにおいて様々な問題が指摘されてきました。そうしたことの適正化はすでに進みつつありますが、今後さらに方針等を明確にして体制を整えていくことになります。

 午後、監査委員の皆さんから、令和5年度の決算審査等に関する意見書の概要について説明を受けました。監査委員は、税理士の近藤さん、市議会から加藤議員、一昨日議会で選任されたばかりの元市理事・山崎さんの3名。詳細は割愛しますが、全般として財政の健全性は保たれているものの、経常収支比率や財政力指数の推移から、今後の財政運営には十分注意が必要とのこと。競輪や天守閣会計などでは収入の向上などがみられる反面、国民健康保険などについては厳しい状況であること、開設後10年を迎える地下街の運営についての改革など、複数の重要なご指摘も。今後、公共施設や各種社会インフラの老朽化対策などが目白押しとなること、人口減少や高齢化社会に伴う影響が避けがたいことなどからも、中長期も見据えた健全な財政運営に十分な配慮が必要です。

 夕刻、「ヤッホー国府津村役場」の皆さんが訪問してくださいました。「国府津のことを好きな人が集い、国府津の自然やまち並み、名産品や商店街、人のつながりなどを生かしながら、国府津を楽しくする活動」を2021年度から行っている皆さんで、まち歩きツアーや「みかんまつり」の企画、桜の花摘み体験、活動の広報、山の再生などを、国府津内外に住んで暮らしや仕事を営む皆さんが主体的に取り組んでおられます。この日も、会長の古谷友子さん(レディスファッション店を経営)をはじめ、駅前のパン屋さん、商店会の魚屋さん、お茶屋さん、保育園、ライター、デザイナー、子育て中のお母さんなど、元気な皆さんから笑顔いっぱいの活動報告を頂きました。
 地域に暮らす皆さんが、自分たちの街をフィールドに、街の魅力を育て、人がつながり、子どもからお年寄りまでが楽しく元気に暮らせ、お互いを支えたり励ましたりできるまちの姿として、「ヤッホー」の皆さんは素晴らしいお手本を示してくれています。秋のイベントには私も参加予定、楽しみです!

2024/09/04 11:15 | 未分類

2024年09月03日(火)

災害復旧に向けて

 2日、小田原市議会9月定例会が開会。9月24日までの本会議での質疑に続いて、令和5年度の決算審査が行われ、10月7日までの長丁場となります。私のマニフェスト関連の質疑が多かった6月定例会に比べると、様々な市政課題に議論が展開することになりそうです。その中でも、やはり災害対策への質問が多く寄せられており、今回の災害に伴う復旧活動に没頭することになる防災部には負担がかかりそうです。

 午後、第3回目の災害対策本部を開催。建設部、都市部、経済部(特に農政課)、公営事業部(競輪場)をはじめ、災害対応に関わった各部局長らを招集、市内での被害状況の細かな確認と、これらの復旧に向けた作業および庁内連携等について確認、指示を行いました。特に被害が多かったのは、観測史上最大の雨を受け止めた地盤の崩落にまつわるもので、城山の家屋倒壊、沼代の農道の路肩崩落、ほか数十か所におよぶ農地や斜面の崩落、用排水路の損壊など。
 29日から1日にかけて、消防団による水防対策、小田原市土木建設協同組合等による応急復旧、市職員による直営での復旧などが既に行われていますが、まだ数多くの現場が残っています。民間の皆さんのお力を最大限お借りしながら、市職員の中でも部局を超えた連携体制のもと、通常業務に優先して災害復旧に取り組むことになります。朝一番で県西地域県政総合センターの柳瀬所長に架電、災害復旧への支援をお願いし、「全力でバックアップします」との力強い応援の言葉も頂きました。
 この日は災害復旧に絞った会議となりましたが、今回の一連の対応の中で、避難所開設、市民への情報発信、情報共有、庁内体制、外部との連携など、今後に向けたいくつかの課題も見えてきました。目前の災害復旧に取り組みながら、こうした課題を一つずつチェックし、今シーズンあと何度かは来るであろう台風へ、しっかりと備えたいと思います。

 台風本体の雨雲の影響が和らぎ、雨も小康状態となった1日の午後、2か所の催事に足を運びました。
 ひとつは、今年で20回目の節目を迎えた「外郎売の口上まつり」。江戸時代に2代目市川團十郎が歌舞伎の演目として創作、今日も市川家の歌舞伎十八番として演じられている「外郎売」は、小田原にとっての大切な文化資産。その顕彰や保存、地元文化への定着と発展を目指して2004年より活動を始められた「外郎売の口上研究会」の皆さんが主催。この日は、2歳から90歳まで、約100名もの皆さんが様々な演目で三の丸ホールのステージに立ち、「外郎売」の魅力を存分に表現してくださいました。
​​​​​​​ もう一つは、国内各地で大地の再生活動に取り組む矢野智徳さんの活動を記録した映画「杜人」の上映会と、矢野さんご自身による講演会。私は以前この映画は拝見していたので、矢野さんのお話を直接伺いたく、生涯学習センターけやきで拝聴、講演後に矢野さんと差し向かいでいろいろなお話をさせて頂きました。開発やまちづくりの過程で、自然が本来持つ水や空気の循環を断ち切ってきたことが、自然環境の衰弱化、近年の土砂災害の多発や震災による被害の甚大化に繋がっているとの考えから、各地の災害復旧や開発の現場で、自然の理にかなった土木工法やまちづくりの支援を行っておられます。今回の講演では、小田原という地のもつ可能性と課題について示唆に富むお話しいただき、そのお考えに大いに共感。今後も学ばせていただこうと思っています。

2024/09/03 10:55 | 未分類

 

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