建造物・上輩寺の五輪塔群 3基 (じょうはいじのごりんとうぐん)
概説
上輩寺には3基の五輪塔が所在しています。
いずれも、箱根火山カルデラ内に位置する中央火口丘(ちゅうおうかこうきゅう)産の安山岩(あんざんがん)製で、市内に所在する五輪塔の中でも最大級のものです。
市内で五輪塔が増加するのは15世紀以降に五輪塔の小型化・量産化が進んで以降であり、それ以前の大型五輪塔は少なく、貴重です。
3基ともに空風輪(くうふうりん)・火輪(かりん)・水輪(すいりん)・地輪(ちりん)が揃って残っているものの、梵字(ぼんじ)や銘文などは確認できません。
大きさや銘文を持たないという特徴から、14世紀代に造られたものと考えられています。
大型品であることから注文生産品と考えられますが、水輪には小豆色の石材を選んで用いています。
同様の様相は鎌倉市内などの周辺地域の石塔でも確認でき、造塔当時には塔身あるいは水輪などの中心部位に小豆色の石材を用いることが好まれていたのかもしれません。
なお、この3基の五輪塔は、『新編相模国風土記稿(しんぺんさがみのくにふどきこう)』によると、上輩寺開基の酒匂右馬頭某(さかわうまのかみなにがし)の墳(墓)として伝承されていたようです。
いずれも、箱根火山カルデラ内に位置する中央火口丘(ちゅうおうかこうきゅう)産の安山岩(あんざんがん)製で、市内に所在する五輪塔の中でも最大級のものです。
市内で五輪塔が増加するのは15世紀以降に五輪塔の小型化・量産化が進んで以降であり、それ以前の大型五輪塔は少なく、貴重です。
3基ともに空風輪(くうふうりん)・火輪(かりん)・水輪(すいりん)・地輪(ちりん)が揃って残っているものの、梵字(ぼんじ)や銘文などは確認できません。
大きさや銘文を持たないという特徴から、14世紀代に造られたものと考えられています。
大型品であることから注文生産品と考えられますが、水輪には小豆色の石材を選んで用いています。
同様の様相は鎌倉市内などの周辺地域の石塔でも確認でき、造塔当時には塔身あるいは水輪などの中心部位に小豆色の石材を用いることが好まれていたのかもしれません。
なお、この3基の五輪塔は、『新編相模国風土記稿(しんぺんさがみのくにふどきこう)』によると、上輩寺開基の酒匂右馬頭某(さかわうまのかみなにがし)の墳(墓)として伝承されていたようです。
アクセス
鉄道 | JR鴨宮駅から徒歩17分 |
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バス | 小田原駅東口から箱根登山バス 「国府津駅行」乗車 「酒匂三丁目」下車徒歩2分 JR国府津駅から箱根登山バス 「小田原駅東口行」乗車 「大市場」下車徒歩4分 または「酒匂三丁目」下車徒歩2分 JR鴨宮駅から箱根登山バス 「ダイナシティ・小田原駅東口行」乗車 「鴨宮口」下車徒歩7分 または「ダイナシティ行」乗車 「さんかく広場前」下車徒歩10分 |
地図
関連情報リンク
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課
電話番号:0465-33-1717