無形民俗文化財・多古白山神社の小田原囃子
多古白山神社の小田原囃子
(県指定 昭和44年5月20日)
【保存会名】 小田原囃子多古保存会
【所 在】 扇町5−7−29 白山神社
【概 説】
はやしの中心は笛で、そのほか大太鼓・小太鼓・すりかねを用います。音曲は変化に富んでいて、独特の風格を持っています。
この囃子は、祭ばやしの一種で、江戸葛西ばやしから発生した関東祭ばやしに属するものです。これが小田原に伝わり、改良を加えたものと思われ、多古(扇町)に起きたのは江戸時代の中頃と思われます。
多古に起きたのは江戸中期頃で、当時寺町にあった歌舞伎小屋「桐座」の囃方から、お囃子好きな近隣の若い衆が習い覚えたものだと言われています。これが各地に広まって神社の祭典はもとより道祖神の祭りにも用いられるようになり、西は湯河原・熱海、東は二宮近く、北は山北・松田・中井を結ぶ辺りまで、同流の囃子を聞くことができます。
多古には古くから白山神社があって、毎年盛大な祭典が行われています。この囃子は、必ず祭典に用いられ、道祖神祭りにも用いられています。白山神社の祭典は、毎年10月です。
現在、小田原囃子は、小田原各地の祭礼や道祖神祭りで奏でられております。曲目は、ハヤシ・ショウデン・神田丸・鎌倉・四丁目などがあります。