寳金剛寺の両界曼荼羅図 2幅 (ほうこんごうじのりょうかいまんだらず)

胎蔵界

金剛界
画像提供:鎌倉国宝館
※無断転載を禁じます。
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指定名称 | 絹本著色 両界曼荼羅図 |
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所在 | 国府津2038 寳金剛寺 |
形状等 | 絹本著色 金剛界 縦 199.0㎝ 横 134.0㎝ 胎蔵界 縦 199.5㎝ 横 134.1㎝ |
概説
真言密教の世界観を表した金剛界・胎蔵界からなる両界曼荼羅図です。
金剛界の下段、三昧耶会(さんまやえ)、降三世(ごうざんぜ)三昧耶会は尊像の代わりに五鈷杵(ごこしょ)や輪宝(りんぽう)を描いています。金剛界の大日如来や胎蔵界の中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)の尊像は丁寧に描いていますが、他の諸尊や法具は簡略化されたものが多いです。
各会を区切る界線等の線はフリーハンドで描かれ、各会の細かい文様は省略されています。
通例の曼荼羅図が極彩色できらびやかなものに対し、本作は朱を主体として、墨、金泥などを加えるのみの淡麗な作品となっています。画絹は目の粗いものを用い、表装には法輪(ほうりん)を描いた描表装(かきびょうそう)を施しています。
制作年代は南北朝時代から室町時代初期と推定されます。
本図は、市内唯一の中世の両界曼荼羅図であり、県内でも古例に挙げられる貴重な作品です。
金剛界の下段、三昧耶会(さんまやえ)、降三世(ごうざんぜ)三昧耶会は尊像の代わりに五鈷杵(ごこしょ)や輪宝(りんぽう)を描いています。金剛界の大日如来や胎蔵界の中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)の尊像は丁寧に描いていますが、他の諸尊や法具は簡略化されたものが多いです。
各会を区切る界線等の線はフリーハンドで描かれ、各会の細かい文様は省略されています。
通例の曼荼羅図が極彩色できらびやかなものに対し、本作は朱を主体として、墨、金泥などを加えるのみの淡麗な作品となっています。画絹は目の粗いものを用い、表装には法輪(ほうりん)を描いた描表装(かきびょうそう)を施しています。
制作年代は南北朝時代から室町時代初期と推定されます。
本図は、市内唯一の中世の両界曼荼羅図であり、県内でも古例に挙げられる貴重な作品です。
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課
電話番号:0465-33-1717