彫刻・京福寺の釈迦三尊像 3躯
(きょうふくじのしゃかさんぞんぞう)

京福寺の釈迦三尊像
形状等 | 木造 一木造 彫眼 像高 釈迦如来坐像(本尊)80.3㎝ 文殊菩薩像(左脇侍)61.0㎝ 普賢菩薩像(右脇侍)61.0㎝ |
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概説
施無畏(せむい)印、与願(よがん)印を示す中尊の釈迦如来坐像に、右に普賢菩薩、左に文殊菩薩の両脇侍を配す釈迦三尊像です。
頭体を一体で造り前後に割り矧(は)ぎ、両脇侍は内刳(うちぐり)を施し再び矧ぎつけ、中尊は頭部と体部を別々に内刳し、頭部は再び矧ぎつけ、体部には別材をあてています。
中尊の釈迦如来像及び左脇侍の文殊菩薩像は、体部の表現、面相などから同一の造立で、造立年代は平安時代後期の12世紀と考えられます。
ただし、右脇侍の普賢菩薩像については体部の表現や面相が異なり、 背面の文様なども簡略化されていることから後世別に造立されたと考えられます。
本像は、市内では数少ない平安時代後期の中央風の作風を示し、特に脇侍像が坐像である平安時代の釈迦三尊像は関東地方においては唯一とみられることから貴重な作品です。
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