彫刻・蓮台寺の真教坐像
所有 | 蓮台寺 |
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所在 | 神奈川県立歴史博物館 |
形状 | 木造像高 85.6cm |
概説
真教(しんきょう)(1237~1319)は他阿弥陀仏を称し、一遍を継いで時衆教団を大成した人物です。晩年は相模に住し、元応元年(1319)、83歳で入滅しました。蓮台寺は彼が相模に開いた寺で、近年本像を修理した際、像内に文保二年(1318)、82歳の寿像であることを示す銘記が認められました。病気のため歪んだ面相を誇張に走ることなく忠実に表現し、厳しい人柄を感じさせます。いくつか残る真教肖像の中で寿像が確認されたことはとりわけ意義深いものです。