彫刻・寳金剛寺の地蔵菩薩立像 1躯
(ほうこんごうじのじぞうぼさつりゅうぞう)
指定名称 | 木造 地蔵菩薩立像 |
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所在 | 国府津2038 寳金剛寺 |
形状等 | 木造 一木造 彫眼 現状古色 像高 50.0㎝ |
概説
寳金剛寺の地蔵菩薩立像右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠を持ち、蓮華座上に立つ地蔵菩薩像です。
両手首先、両足首先、胸飾、錫杖は後補です。
上半身に衲衣(のうえ)と偏衫(へんさん)、下半身に裙(くん)を着けています。衲衣の襞が腹から足にかけてY字形にかかり両腿で同心円状に表す表現や、体躯や面相などは10世紀の様式を示しています。
穏やかな面相からさらに時代が下がるとの見方がある一方で、偏衫の上から衲衣を偏袒右肩(へんだんうけん・袈裟の右肩を外して左肩だけ覆うこと)に着ける地蔵菩薩の姿は9~10世紀の奈良地方の作例に多いことから、9世紀に畿内で造立された可能性も指摘されています。
本像は、造立年代に議論があるものの、市内仏像の最古例であることは間違いなく、関東彫刻史においても貴重な作品です。
両手首先、両足首先、胸飾、錫杖は後補です。
上半身に衲衣(のうえ)と偏衫(へんさん)、下半身に裙(くん)を着けています。衲衣の襞が腹から足にかけてY字形にかかり両腿で同心円状に表す表現や、体躯や面相などは10世紀の様式を示しています。
穏やかな面相からさらに時代が下がるとの見方がある一方で、偏衫の上から衲衣を偏袒右肩(へんだんうけん・袈裟の右肩を外して左肩だけ覆うこと)に着ける地蔵菩薩の姿は9~10世紀の奈良地方の作例に多いことから、9世紀に畿内で造立された可能性も指摘されています。
本像は、造立年代に議論があるものの、市内仏像の最古例であることは間違いなく、関東彫刻史においても貴重な作品です。
寳金剛寺の地蔵菩薩立像
画像提供:鎌倉国宝館
※無断転載を禁じます。
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文化部:文化財課
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