彫刻・寳金剛寺の地蔵菩薩立像 1躯
(ほうこんごうじのじぞうぼさつりゅうぞう)

県指定 昭和34年3月6日
指定名称 木造 地蔵菩薩立像
所在 国府津2038 寳金剛寺
形状等 木造 一木造 彫眼
現状古色
像高 50.0㎝

概説

寳金剛寺の地蔵菩薩立像右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠を持ち、蓮華座上に立つ地蔵菩薩像です。
両手首先、両足首先、胸飾、錫杖は後補です。
上半身に衲衣(のうえ)と偏衫(へんさん)、下半身に裙(くん)を着けています。衲衣の襞が腹から足にかけてY字形にかかり両腿で同心円状に表す表現や、体躯や面相などは10世紀の様式を示しています。
穏やかな面相からさらに時代が下がるとの見方がある一方で、偏衫の上から衲衣を偏袒右肩(へんだんうけん・袈裟の右肩を外して左肩だけ覆うこと)に着ける地蔵菩薩の姿は9~10世紀の奈良地方の作例に多いことから、9世紀に畿内で造立された可能性も指摘されています。

本像は、造立年代に議論があるものの、市内仏像の最古例であることは間違いなく、関東彫刻史においても貴重な作品です。
寳金剛寺の地蔵菩薩立像

寳金剛寺の地蔵菩薩立像

 画像提供:鎌倉国宝館
 ※無断転載を禁じます。

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:文化財課

電話番号:0465-33-1717

この情報についてのご意見・ご感想をお聞かせください!

このページの情報は分かりやすかったですか?

※システム上、いただいたご意見・ご感想に対する回答はできません。
回答が必要な内容に関しましては、お問い合わせ先の担当課まで直接お願いいたします。
※住所・電話番号等の個人情報については記入しないようお願いいたします。
※文字化けの原因となる、丸付き数字などの機種依存文字や半角カタカナは記入しないようお願いいたします。

ページトップ