国府津小学校と遺跡の調査
国府津小学校のまわりには、国府津三ツ俣遺跡と呼ばれる、むかしの人びとの生活のあとが残っています。
国府津三ツ俣遺跡では、20以上の場所で発掘調査が行われています。最初の発掘調査は、1980(昭和55)年のことで、国府津小学校の校庭に管を埋めるための工事をしていたところ、むかしの人が生活に使っていた土器のかけらが出てきたため、緊急的に行われました。調査の結果、発見された土器のかけらは今から千数百年前の古墳時代~奈良・平安時代のものであることがわかりました。国府津小学校では、ほかにプールや貯水槽の場所でも発掘調査を行っています。
周辺の道路部分の調査などから、国府津三ツ俣遺跡は約1,900年前の弥生時代中頃~約150年前の江戸時代まで続く、規模の大きな遺跡であることが明らかになっています。道路の調査では、古墳時代初め頃の集落を丸ごと囲む溝が発見されていますが、その続きが国府津小学校の方へ延びています。校庭の下にまだ続きの溝が残っているかもしれません。
また、今から千数百年前の奈良・平安時代には、むかしの東海道が近くを通っていたと推定されています。国府津の海辺には船の行き来する港も開かれ、人や物の交流も盛んになり、賑わいをみせていたのではないかと考えられます。
「国府津小学校と遺跡の調査」の説明板
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