このたび、本市で発生したパワー・ハラスメントにつきましては、11月1日付けで、職員2人を懲戒処分といたしました。 公務員としての信用を失墜させ、市民の皆様の信頼を失うことになったことは、市長として痛恨の極みで、市民の皆様に心からお詫び申し上げます。
ハラスメントは、相手方に精神的又は身体的な苦痛を与えるだけでなく、職場環境の悪化や業務遂行への悪影響なども引き起こします。 職員一人ひとりがそれを自覚し、困っている職員や悩んでいる職員に寄り添いながらハラスメントを起こさせないという強い意識を持って公務に臨まなければ、市民の皆様により良いサービスを提供することはできません。
本市はこれまでも、ハラスメント対策として、研修やアンケートの実施、相談窓口の設置などの対応をしてまいりましたが、その対応が十分であったとは言えないと考えており、このことにつきましては、誠に申し訳なく、皆様にお詫び申し上げます。
一方、消防本部では、ハラスメント防止に向けた対応として、令和4年度から外部からの講師を招き管理監督者のためのハラスメント対策研修を開催したほか、消防職員から直接意見を寄せることができる「消防長への直行便」制度を始めた結果、令和4年度から年2回実施しているアンケート結果では「現在、自分がハラスメントを受けている」との設問に対しては、「0」となっているなど、一定程度の効果が出ているということもあります。
このような取組を参考に、「ハラスメントを起こさない・許さない」職場の実現に向けて、全庁を挙げて推進していくことを決意し、新たに次のことに取り組んでまいります。
① ハラスメント撲滅に向けたプロジェクトの立ち上げ
専門的知見を有する有識者を筆頭とするプロジェクトを立ち上げ、ハラスメント撲滅に向けた取組を検討、推進してまいります。
② プロジェクト推進のため、担当課長の設置
令和6年1月1日付けの人事異動でハラスメント対策のための担当課長を配置し、プロジェクトの進行管理を行います。
③ 相談窓口の外部への設置
職員がより相談しやすい環境を整備するため、相談窓口を外部に設置いたします。
④ ハラスメントに関するアンケートの定期的な実施
ハラスメントの実態を把握するため、定期的にアンケートを実施してまいります。
この他、ハラスメント対策のための組織の設置、ハラスメントに関する相談に対応する場への専門家の参画などの取組について、私のリーダーシップの下、速やかに進めてまいります。
ハラスメントのない環境で職員が活き活きと働くことが、市民の皆さんの暮らしやすい安心・安全なまちづくりの基礎となることから、職員一人ひとりがお互いを尊重し、信頼しあえる職場づくりに向けて、全庁一丸となって取り組んでまいります。