市長コラム

2020年11月04日(水)

市長コラム(令和2年11月4日)

 11月2日から11月5日まで、小田原ダイナシティウエストで「おだわらスマートシティフェア」が開催されており、3日は絵画ポスターコンクールの表彰式が執り行われました。
 主催のおだわらスマートシティプロジェクトは「青く澄んだ空をこどもたちにバトンタッチしよう」を合言葉に官民連携で活動している団体で、エコカー、再生可能エネルギー、省エネルギーの普及促進など20年以上に渡り活動しております。
 絵画ポスターコンクールは今年で9回目となり、小学生の部85作品、中学生の部70作品、合計155作品が出展されました。
 今年のテーマは「地球にやさしいまち」で、どれも優劣つけがたい素晴らしい作品ばかりで、審査員の方々も迷われた事でしょう。
 受賞者には、それぞれの作品に込めた想いを語っていただきましたが、みなさんしっかりとした考えを持って製作されたことがよくわかりました。未来が明るくなった気がします。
 受賞作品のほか展示ブースには、これまでの活動のあゆみなども展示されております。是非、足を運んで頂きたいと思います。
 同日の午後からは、酒匂川水系保全協議会設立60周年記念シンポジウムが小田原市役所で開催されました。
 基調講演の慶應義塾大学の岸先生には県議時代に、アカテガニで有名な小網代の森をご案内いただいたことがありまして、久しぶりの再会となりました。岸先生はこれまで鶴見川流域で活動をされた経験から、早くから河川法、下水道法による治水には限界があり、流域治水という流域単位での治水対策を提唱しております。結果的に時代が変わり国も流域管理へと舵を切りました。酒匂川においても同じことが言えると思います。良好な自然環境を維持するためには、環境部局のみならず、河川管理者と一体となった体制が必要だと思います。
 滋賀県立大学の上田先生は、「地域文化を未来につなぐ」をテーマに講演され、ふるさとの絵本づくりの意義を提唱されました。私たちの生活は水とは切っても切れない関係で、それは時代を超えて継承されているのです。酒匂川流域では絵本作りの具体の作業に着手しており、県立山北高校と県立吉田島高校の生徒からヒアリングを行ったと酒匂川ふるさと絵本制作委員会の成田事務局長から報告がありました。来年には絵本が完成されるとのことで、大変楽しみにしております。
 2010年には「酒匂川・鮎沢川水系サミット宣言2010」をまとめましたが、この10年間は局地的な集中豪雨や巨大台風の発生など、地球温暖化が加速度的に進行し、気候危機となっています。そこで、シンポジウムの最後に、「酒匂川・鮎沢川水系活動宣言2020」を行いました。今後はこの宣言に基づき活動してまいります。

2020/11/04 11:41 | 未分類

 
 

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