9日、台風22号は太平洋沖を東へ向かい、小田原では強い風が吹いたものの特段の被害などはありませんでした。すぐ後を追うように、同じような軌跡で台風23号が来るようですが、3連休の諸行事に影響が無いことを祈ります。
強い風が吹き、海が大シケとなっている中、江之浦漁港へ。「市民と市長の懇談会」として、江之浦を拠点に海中の藻場再生に取り組んでいる皆さんと、現状について課題を共有し、藻場再生に向けた活動をご紹介頂くと共に、今後に向けて取り組むべきことなどについて意見交換を行いました。参加されたのは、漁師である野瀬晃治さんを代表として活動している「小田原藻場再生活動組織」の構成員の皆さん。活動の母体とも言える小田原市漁業協同組合の高橋組合長も同席頂きました。
海水温の上昇などに加え、2019年の台風19号による被害、その後のブダイやウニによる食害などで、かつての豊かな海藻の森を失っている小田原の近海の海底。豊かな藻場を取り戻すことは漁業にも大きく貢献するため、その再生に懸命に取り組まれています。
活動では、コンクリートの台座の上に金属製のカゴを組み立て、その中に胞子を飛ばすカジメ(海藻の一種)を入れて海中に設置、食害生物から守りながら周辺への藻場の拡大を目指しています。国・県・市からも補助を行い、この活動を支援しており、一部藻場再生の兆しも見え始めていますが、まだ時間はかかりそう。引き続き、市としても全面的に応援していく予定です。
江之浦海業センターにて、藻場再生活動組織の皆さんと