市長の日記

市長の日記

2025年08月01日(金)

渾身の著作2冊、『あの夏の絵』

 8月に入りました。朝から蝉時雨。台風9号はどうやら足を速めて東へと向かう気配、週末の花火大会やみなとまつりは開催できそうで安堵しています。その代わり、期待していた雨は降りそうもなく、野山の乾いた状態は続きます。

 今週、尊敬するお二人から近著が届きました。
 ひとつは、慶應義塾大学教授の安宅和人さん著「『風の谷』という希望」。「イシューからはじめよ」「シン・ニホン」などで、混迷する時代を読み解き未来へと進む道筋や方法論を意欲的に提示されている安宅さん。本著では、彼が中心になって構想と実現へのチャレンジを重ねてきた、持続可能な社会モデルとしての「風の谷」について、壮大なビジョンが綴られています。この「風の谷」構想の初期に、ご縁から安宅さんたちと意見交換をさせて頂いており、小田原がその1つの実験地となる可能性がありましたが、市長退任により実現しなかった経緯があります。900頁におよぶ大著、安宅さんとお仲間の皆さんが積み上げてきた、「残すに値する未来」への願いの結晶です。
 もうひとつは、慶應義塾大学教授の井手英策さん著「令和ファシズム論」。我が国を代表する気鋭の財政社会学者で、誰も取り残さない社会の実現に向け、「ベーシックサービス」の導入などについて果敢に提言を重ね、最近では「かながわ福祉大学校」の学長にも就任、「ケア」の観点から地域社会の再生に向けたビジョンを実践されています。本市が「生活保護ジャンパー事件」で大きく揺れた折、抜本的な対策を取りまとめた検証チームの座長として、たいへんご尽力を頂いた経緯があります。本著は、井手さんが深く憂慮されている、近年の日本の社会状況に対する懸念と、それを乗り越えていくべき視点、分かち合いの社会への道筋など、井手さんの思いと願いが凝縮されています。
 この2冊、私にとっての「夏の課題図書」として、しっかり向き合いたいと考えます。

 

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2025/08/01 09:58 | 未分類

2025年07月31日(木)

津波警報への対応

 30日、朝の公務の最中、おもむろに緊急速報メールが鳴動。地震の発生も感じられぬ中の津波警報に、直ちに情報収集、各所に対応を指示。隣の県政総合センターで開催されていた立憲民主党・かながわクラブ神奈川県議会議員団の予算要望ヒアリングはキャンセル、午後横浜で登壇予定だった圏央道・新東名等建設促進大会も中止となったことから、以後庁内で終日指揮を執りました。

 海岸付近への注意喚起サイレン、沿岸部への防災無線、防潮扉の閉鎖、避難指示の発令、広域避難所の開設、帰宅困難者を想定した施設開放、公共施設への避難者の受け入れ、鉄道や道路などに関する情報の収集、それらの情報の市HPや防災ナビでの発信・・・。災害対策本部を開設し、それらの情報共有と各部署の連携、進捗確認などを行いました。

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2025/07/31 11:05 | 未分類

2025年07月30日(水)

神奈川大学と包括連携協定、県市長会 ほか

 帰国時の疲労がやや残る中、29日より通常の公務スケジュールに復帰。連日の酷暑ですが、湿度が高かったモルディブに比べ、カラリとした暑さなのが救いです。
 
 この日から主要政党県議団主催の令和8年度予算要望ヒアリングが始まりました。1日目は公明党の皆さん。隣接する神奈川県県西地域県政総合センターにて、公明党県議団の皆さんと30分ほど情報共有、意見交換。国や県の次年度予算における要望事項をお伝えしました。今日は立憲民主党・かながわクラブ、1日は自由民主党と続きます。

 続いて、神奈川大学との包括連携協定締結式に臨みました。同大学とは、これまでにも「おだわら市民学校」での講師、本市の社会教育や生涯学習におけるアドバイスや委員参加、大学生と地域団体等との交流やまちづくりへの貢献など、様々な交流や連携が既に行われています。包括連携協定を締結することにより、総合大学としての知見や学生たちの若いアイデアなどをこれまで以上に活かし、様々な地域課題を解決し持続可能な社会への歩みに繋げていくことを目指すものです。
 神奈川大学との関係は、同学の齋藤ゆか教授が提唱していた「プロダクティブ・エイジング(創造的加齢)」政策に私が着眼、小田原市の生涯学習や社会教育、さらには生涯現役事業などに取り入れてきた経緯があり、私が市長退任中に同学の非常勤講師として学生たちと接してきたこともあって、すでに一定の関係が育っています。この日、石渡理事長をはじめ同学の皆さんと改めて連携強化を確認、今後の展開が大いに期待されます。

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2025/07/30 19:25 | 未分類

2025年07月29日(火)

帰国、黒岩知事へ要望書

 28日早朝、羽田空港に帰着。22日夜に日本を発ちましたので、6日ぶりの戻りとなります。小田原厚木道路を経て小田原に向かう道中、水田や畑、緑濃き里山、清流・酒匂川、まちの向こうに拡がる相模湾、箱根や丹沢の山々・・・私たちが暮らす郷土の多彩な表情と豊かさに、改めて気づかされます。
 5日間滞在したモルディブで拝見してきた、気候変動の影響、長い歴史を経て受け継がれている島の暮らし、変貌を遂げつつある都市部の様子などを思い起こしながら、小田原だけでなく日本全体、さらには世界が持続可能であるために、今回深めることのできた小田原とモルディブの絆をどのように活かしていくか、しっかりと総括し今後に繋げていきたいと感じています。

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2025/07/29 12:22 | 未分類

2025年07月28日(月)

モルディブ訪問記④

7月26日
 独立60周年記念行事の一環で朝6時から行われた国旗掲揚式典に招かれ、参列。近隣各国からの来賓、モルディブ政府高官、国会議員らが勢ぞろいする中、厳粛に進行。掲揚後、モハメド・ムイズ大統領にご挨拶するタイミングがあり、小田原から訪問の旨お伝えした。

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2025/07/28 13:18 | 未分類

 

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