国では、「2030年ネイチャーポジティブ」の実現に向け、民間の取り組みなどによって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定する制度を令和5年度から実施しており、すでに「辻村農園・山林」が認定されていましたが、令和7年4月に「地域生物多様性増進法」が施行され、同法に基づく初めての認定が全国各地に行われました。本市でも、市が辻村農園さん等(いこいの森共同事業体/わんぱく・辻村共同事業体/辻村農園・山林)の協力のもとに作成した「連携増進活動実施計画」をエントリーさせていました。今回、「連携増進活動実施計画」として認定をうけた計画は全国で5つのみでしたが、本市の計画もその一つとして認定を受けることができました。去る9月30日には認定式が行われ、環境部管理監が代表で認定証を受領してきました。
その中で、小田原市では「小田原市いこいの森」「小田原こどもの森わんぱくらんど」および「辻村農園・山林」を含んだ「小田原フォレストベース及び辻村農園・山林」が「自然共生サイト」として認定されました。区域として認定されたのも全国でわずか5ヵ所のみです。
認定を受けた一帯は市街地から近いにもかかわらず、長きにわたり森林経営を通じて健やかな森林空間が保全され、近年は市民や都市住民にとっての憩いの空間としても活用されており、引き続き生物の多様性を増進する活動を進めていくことになります。