市長の日記

市長の日記

2024年08月29日(木)

県西部広域行政協議会 ほか

 今日からパリにてパラリンピックが始まります。すでに新聞やテレビでも報じられていますが、ゴールボールに小田原出身の鳥居選手(20歳)が出場します。野球に打ち込んできましたが、視覚障害を発症し、野球を続けることが困難になる中、ゴールボールと出会い、代表選手になるまで鍛錬を続けてこられた若者。小田原からもしっかり応援をしたいものです。

 28日、午前中は国立印刷局小田原工場を視察させていただきました。新札発行が始まっている中、最新の稼働状況などをご案内したいと、印刷局さんからお声をかけて頂いたものです。前の任期中にも一度工場内を拝見したことがあり、私自身は2度目の訪問でした。
 緻密な作画、偽造防止の数々の技術など、世界に誇る紙幣印刷技術に加え、国内では2か所のみとなる抄造(製紙)工程を備えた、小田原工場。お札となる前の特殊な用紙については岡山と小田原のみの抄造で、私たちのお財布に入っているお札の2枚に1枚は、酒匂川の水を使って作られた「小田原産」の紙です。
 近年は地元の皆さんとの交流もより重視され、様々な活動を展開してくださっています。約840名の職員がここで働き、多くは小田原市民とのこと。操業開始から70年以上、これからもこの場所で操業を続けて頂きたいと願っています。

 午後一番で、湘南ベルマーレフットサルクラブの佐藤代表、パートナーである一燈会の山﨑氏らが来訪。スポーツクラブの運営を核として様々な社会貢献事業を展開するに至っている現在の状況について報告してくださいました。多彩な企業、加えて県内を中心に多くの自治体とも包括連携を結ばれ、極めて意欲的に事業を拡大されています。今後もしっかりと手を携えていくことを双方で確認。
 その後、小田原市水産市場にて、早川河川漁業協同組合の皆さんと意見交換。渓流釣りの世界ではたいへん有名であり多くのファンが訪れる早川ですが、水源である芦ノ湖からの放流量の少なさ、大涌谷から流れ込んでくる硫黄による生態系への影響、度重なる集中豪雨等で流路が変わってしまい河川敷での活動ができなくなったこと、川鵜による食害など、様々な課題があります。市の水産振興はともすれば海に偏りがちですが、河川での漁業支援の必要性につき改めて認識を深めました。

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2024/08/29 11:15 | 未分類

2024年08月28日(水)

傷みの進む郷土文化館 ほか 

 まだ遠く離れているとはいえ台風10号の余波なのか、27日は終日不安定な天候でした。朝のうちは少し日差しがありましたが、お昼前には横殴りの雨となり、午後は止んだり断続的に降ったり。夕刻にはレーダー上に真っ赤な雲の映像が現れ、小田原市にも洪水警報が発表。20時半頃には解除となりましたが、一時小田急線が運転を見合わせたり、箱根全山で国県道が通行止めになったり。一日中、空模様に気をもむ日となりました。静岡ではずーっと豪雨が続いており、土砂災害も発生しています。台風の歩みは遅く、こうした被害が各地で長引くことが心配です。

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2024/08/28 12:29 | 未分類

2024年08月27日(火)

県幹部との意見交換

 26日、午前中に定例記者会見、午後からは農業委員会総会および成年後見制度利用促進審議会でのご挨拶、その後は真鶴町へ。真鶴町民センターで行われた、西湘地域首長懇談会に参加しました。
 この懇談会は、神奈川県内各地区の県政総合センターが主催し毎年行われているもので、各地域ブロックに属する市町村の首長が参加、各市町村から出される政策要望や提案に対し知事や関連部局長らが具体的に応じるという、対話型の懇談会です。この日は県西地域の1市3町(いわゆる足柄下郡)が対象で、小田原・箱根・真鶴・湯河原の各首長からの要望・提案に対し、知事・政策局長・総務局長のほか、環境農政・県土整備・教育・福祉子どもみらい・くらし安全防災などの局長らがコメント、その後フリーディスカッションなどが行われました。
 各首長に割り当てられた持ち時間は短いため、項目を絞って要望することになります。小田原市からは、耕作放棄と荒廃が進んでいるものの利活用に大きな可能性を持っている国府津丘陵や片浦地域の農業振興と地域活性化に向け、広域農道の延伸や沿道の利活用に関する提案、水源環境保全税の継続の要望を行ったほか、支援が必要な子どもたちへ丁寧な対応が可能となるよう教育現場への教職員の増配や医療専門職の配置、待遇改善が進まず人材確保でたいへん困難な状況にある介護分野への対応、食料生産や生物多様性の確保といった価値を担いうる鬼柳・桑原地区の開発の在り方などについて、県としての取り組みやコミットを要望。
 ちなみに、箱根町からは渋滞の激しい湯本地区の状況改善に向けた道路政策、真鶴町からは広域行政に対する県としての更なる取り組み、湯河原町からは移住施策や庁舎の再整備等への支援策などについて要望がなされました。

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2024/08/27 10:54 | 未分類

2024年08月26日(月)

酷暑もひと息

 昨日は小田原でも午後からスコールのような土砂降りがあり、夕刻には晴れ上がって、涼しい空気が入り込んできました。この夏、毎晩扇風機を回さないと眠れない夜が続いていましたが、昨夜は夜半から窓を閉めたくらいで、明け方は高原の朝のような爽やかさ。外からは、蝉の声と虫の声が入り混じって聞こえてきます。  
 台風10号の進路と進み具合は日々変わってきており、今朝の情報では小田原付近に影響が出るのは31日くらいまで延びたようです。ともあれ、列島への上陸は避けがたいと思われますので、被害が大きくならないことを祈ります。  
 23日は、庁内で重要な会議がいくつか続きました。 地域担当職員の配備などを通じ地域活動への支援体制強化を目指す地域コミュニティ分野。今後の民間開発の動向を見据えた中心市街地を巡るまちづくり分野。再生可能エネルギーの地域自給を目指し取り組んでいるエネルギー分野。食料生産や生物多様性などの観点に立った市内農地保全策の検討、など。いずれも、これからの小田原にとってたいへん大事なテーマであり、各分野に深くかかわる民間の皆さんとの信頼と連携を大切に育てながら、丁寧に進めていくことになります。  
 また、民間団体の皆さんより、公文書管理の在り方についてのご提言を頂きました。このところ本市においても、公文書の取り扱いについて課題が指摘されている状況にあることから、総務課にて検討をすることとしました。  
 道路行政で緊密な連携を取らせていただいている国土交通省横浜国道事務所の宮本所長さんも来室。県内各地での道路行政の進捗状況のほか、能登半島で行われてきた道路啓開作業から考える県西部の課題などを共有。
 弘前大学教授として活躍されており、小田原市総合計画審議会の委員もお願いしている平井太郎さんも来室。彼も参画する総合地球環境学研究所の活動の一環で、全国各地のフィールドで研究が進められている、農業地域の持続可能な振興策や、それを支援するための諸制度の検討についての報告を頂きました。小田原がそうした研究の対象になる可能性があり、連携を深めていきたいと思います。    
 24日、61回目を数える神静民報社主催の官公庁親睦野球大会の開会式に参加。県西地域を支える各市町の職員チームに加え、JA、さがみ信用金庫からも参戦、2か月間にわたり熱戦が繰り広げられます。勝負もさることながら、こうした皆さんが野球を通じて親睦を深めることはとても有意義。  

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2024/08/26 09:53 | 未分類

2024年08月23日(金)

新たな学びの場への動き

 22日、来春小田原で開校が予定されている「YESインターナショナルスクール小田原校」の関係者がご挨拶に来られました。校長の竹内薫氏と副校長のブカーリ氏、そして設立に深く関わってきた瀬戸ひふ美さん。
 この学校は小学生を対象にした少人数制のフリースクールで、英語・日本語・プログラミングの3言語を使う、日本で唯一の「トライリンガル・スクール」であり、論理力・創造力・表現力・コミュニケーション力を養うことによって、子どもたちがこれからの社会を生き抜く実践的な力を身に付ける「探求型アクティブラーニング」を実践するとのこと。すでに東京や横浜で開校されていますが、今回は閉店となった小田原駅西口そばの旧澤亭を校舎とし、小田原周辺の様々な地域資源なども活かした、新たな学びの場となるようです。

 近年、社会状況の変容や生き方の多様化に伴って、子どもたちが育ち学ぶスタイルにも様々な選択肢が生まれてきており、各地には様々なタイプのフリースクールやオルタナティブ・スクールが開設されています。小田原でもそうした動きは始まっており、南鴨宮の認定こども園「未来っ子幼児教育センター」でも隣接地にオルタナティブ・スクールを開設される旨、先日伺ったばかりでした。このほか、現在準備中のものも含め、いくつかの構想が存在しています。
 既存の義務教育だけでなく、一人ひとりの個性や能力、将来への希望などに応じて、学びや育ちの受け皿が複線化し多様化することは、時代の要請にかなったことだと私は思っています。そして、偏差値よりも一人ひとりの生き抜く力、自分で考え行動できる力、様々な人たちとコミュニケーションをとっていける力、難しい局面でも自分で答えを見出し道を拓いていける力、そうした力を培っていくことこそ、これから大切になっていくでしょう。
​​​​​​​ 地域資源に恵まれ、多様な生き方が可能な小田原でこそ、そうした学びや育ちの場が多彩に花開くにふさわしい土地。こうした動きについては、できるだけサポートしていきたいと考えています。

2024/08/23 13:26 | 未分類

 

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