市長の日記

市長の日記

2024年10月17日(木)

全国木のまちサミットin東白川

 15日・16日と、岐阜県東白川村を訪ねました。今年で8回目を迎える「全国木のまちサミット」に出席しつつ、東白川村で展開されている林業・木材産業の現場をお訪ねしました。
 このサミットは、主に森林資源の豊富な地方自治体が、林業の活性化、木材産業の育成、さらには森林の整備保全などを進めていくにあたり、同じような課題意識を抱える自治体同士の交流や先進事例の研究を通じて、それぞれの自治体における実践を進化させていこうとの考えで取り組まれてきました。私も前の任期中、岩手県住田町、山梨県早川町、熊本県南小国町などで開催されたサミットに参加、意欲的に取り組む全国各地の自治体の皆さんや、支援する林野庁、関係団体の皆さんとの交流を深めてきました。昨年は小田原でも開催されています。

 今年の開催地である東白川村は、人口2000人ほどですが、広大な山林と美しい清流の村で、高品質でしられるヒノキ「東濃ひのき」の大産地です。山林面積は約7800haで小田原市の倍程度ですが、そのうちFSC認証を得た、健全で持続可能な森林の面積が8割近くに達しており、森林地権者~林業事業者~製材事業者~加工事業者~工務店までの繋がりが村内で見事に形成されている、モデル的な地域であり、森林・林業・木材産業はまさに地域の主力産業として受け継がれ、育てられています。
 サミットのプログラム自体は、15日夜の交流会と16日の記念講演やパネルディスカッションなど、室内での交流が主体だったため、こちらから東白川村にお願いし、15日の午後から半日かけて村内の主要な現場を特別にご案内頂きました。

 FSC認証の森であり、東濃ひのきの種どりをする「母樹林」、サントリーが水源の森としてその保全と育林に関わっている山林、故坂本龍一氏らが取り組んだ「more trees」の森など、多間伐を経て十分な樹間があり、枝打ちもしっかりされた、まっすぐに育っているヒノキ、しかも下層植生がしっかり茂っている健やかな森の姿が、そこにはありました。
 

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2024/10/17 13:35 | 未分類

2024年10月16日(水)

健民祭 ほか

 15日より衆議院選挙が始まりました。極めて短い準備期間のため、各候補者もさることながら、選挙事務を遂行する選挙管理委員会もてんやわんやで、公示を迎えました。この国が、そして日本の各地方都市が直面する様々な課題に対して、しっかりとした政策提案がなされ、候補者間の十分な政策論争を経て、有権者がしっかりと選択し、投票する。そんな選挙になることを心より願っています。

 3連休の続きです。
 13日は絵に描いたような運動会日和の中、3か所の健民祭に。酒匂小八幡、下曽我、曽我と巡り、いずれも地区対抗形式からスポーツ体験型のレクリエーション形式に替わっているものの、それぞれの地域性が良く発揮され、コミュニケーションを大切にする工夫が凝らされていました。私も幾つかのニュースポーツなどを楽しませていただきましたが、なかなか難しくも、楽しいものでした。

 14日は、午後から3か所。
 まずは第2回おだわらデジコン城下町(全国学生デジタルまちづくりコンテスト2024 in ODAWARA)の審査会へ。これは、地域課題の解決とデジタル技術の活用を掛け合わせる取り組みのアイデアを学生たちから募り、優秀な提案を表彰する取り組み。この日は、デジタル政策やウェルビーイングの分野で第一人者の皆さんを審査員にお迎えし、23件から3件に絞られた提案を学生たちがプレゼンする最終審査会でした。私も審査員の一人として参加させていただきましたが、いずれの提案も小田原の課題や可能性をとらえた良き着眼であり、具体的な事業展開までを視野に入れたものでした。ぜひとも、提案の実現を目指してさらなる研究を重ねてほしいと、講評させていただきました。

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2024/10/16 09:27 | 未分類

2024年10月15日(火)

鳥居選手祝賀セレモニー ほか

 10月初旬の三連休は、天候に恵まれ、秋ならではの諸行事でまちは賑わっていました。日差しが出ると汗ばむくらいの陽気になりますが、日は短く、夕暮れ時は涼しくてとてもしのぎやすい。外に出て活動を楽しむにはとても良い季節です。

 先週11日、パリ2024パラリンピックのゴールボールで日本代表として見事金メダルを獲得した鳥居陽生選手が、小田原市役所に凱旋。市長室でご報告を頂くとともに、市役所2階市民ロビーにて祝賀セレモニーが開催されました。
 甲子園を目指して野球に打ち込んでいた高校1年生の時に視力が低下する病を発症。夢への道を断たれ落胆したものの、ゴールボールと出会い、生来の身体能力や肩の強さを活かしてメキメキと成長、日本代表に選ばれ、今回の栄誉となりました。その間の苦しみや、新たな目標を得て頑張ってこられた日々のことを語ってくれました。障がいがあっても、新たな目標を得て頑張れる。そんな姿は、多くの人たちに勇気を与えてくれます。まだ20歳。4年後のロサンゼルス大会では、まさに主力選手として活躍されることでしょう。鳥居選手を一目見ようと訪れた多くの皆さんと一緒に、鳥居選手の栄誉を称え、これからの活躍に大きな声援を送らせていただきました。

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2024/10/15 11:49 | 未分類

2024年10月11日(金)

史跡整備全国大会 ほか

 めっきり涼しくなりました。9日に衆議院が解散となり、各地ではあわただしく選挙モードに。政権与党の都合で日程が決められ、選挙事務を担う地方自治体は超短期での準備を遺漏なく進めねばならず、対応に追われています。小田原市でも、通常の選挙管理委員会の体制では間に合わず、経験のある職員たちが加わり、何とか体制を整えましたが・・・おそらく日本中の自治体でそのような状況になっていることでしょう。

 決算審査を伴う長丁場の市議会9月定例会が終わり、新たな観点での市政運営や諸事業の仕込み、秋のシーズンに集中する各種全国大会や自治体間交流などの季節に入ってきました。
 8日は、小田原でも着実に増えている「まちあるき観光」への対応について、市内諸団体で構成される「小田原まち歩き実行委員会」の皆さんと懇談。小田原まちづくり応援団、小田原ガイド協会、小田原まちセッションズ、小田原市観光協会から代表の皆さんが来庁され、現在の取り組み状況などについて詳しく伺いましたが、ここ数年で取り組みはかなり充実してきたと心強く感じます。
 10日には、空き店舗活用や移住者受け入れなど小田原の新しいまちづくりについて職員らと意見交換などを行いました。小田原が持っている豊富な地域資源とその活用可能性に鑑みた、まちあるき観光や新たな観点でのまちづくりの大方針を、関係する皆さんの力を借りて具体的に組み立てる旬が来ていると感じています。
 また、マニフェストにも掲載した「エディブルスクールヤード」の進め方について、市民活動に取り組んでおられる皆さんも交え、意見交換。ある程度の広い面積の農地を市民の皆さんと一緒に開拓整備し、子どもたちから地域のシニア層まで、農と食を介した人づくりやコミュニケーション、多世代交流などの場づくりを進める構想。できれば各小学校区に一か所ずつくらい作っていきたいのですが、まずはモデルとなるケースをひとつ、次年度以降に手掛けられたらと考えています。

 9日・10日は、宮城県多賀城市へ。小田原市も加盟している「全国史跡整備市町村協議会」(全史協)の大会が開かれ、私も久しぶりに参加してきました。全国630もの自治体が加盟し、各地が有する各種史跡の整備・保存・活用に向けて、活発な意見交換や、文化庁と連携しての政策推進などに取り組む、大きな協議会組織です。小田原市も以前この協議会の会長市を務めたこともあって、その後もずっと理事を担当しており、10年ほど前には小田原市を会場とした全国大会も開催されました。
 久しぶりに参加した役員会や総会では、熱心に活動に参加されている全国各地の市町村長さんたちと再会、「また一緒に頑張りましょう!」と握手。お世話になる文化庁の調査官の皆さんとも改めてご挨拶をさせて頂きました。
 会場となった多賀城市は、西暦700年代に国府が置かれ、東北エリアの最初の鎮守府が置かれ栄えた場所。当時の広大な政庁跡が順次整備されており、復元工事がほぼ終わった南門などを、大会の合間を縫って訪問。全史協でのご縁が深かったため、東日本大震災後には小田原市から職員を3年間派遣し、津波で壊滅した沿岸部の再生などを手伝わせて頂きました。すっかり綺麗に整備された駅周辺の様子も感慨深く拝見しました。

2024/10/11 13:32 | 未分類

2024年10月08日(火)

鎧塚さんと再会 ほか

 7日、長丁場だった市議会9月定例会は、令和5年度の決算について認定を頂き、全日程が終了。これから年度の後半に入り、各種既存事業や市内外での様々な交流などに取り組みつつ、新しい総合計画に向けた基本構想案の検討、来年度以降の事業デザインや予算編成などが並行して進みます。日程的には平日も週末もなく忙しい日々が続きそうです。

 午後、パティシエの鎧塚俊彦さんが市長室を訪ねてくださいました。石垣山一夜城の隣、相模湾を望む果樹園地の中に「一夜城ヨロイヅカファーム」を開設されてから、早くも12年が経過。一年中たくさんのお客さんを迎える人気スポットとして定着しており、小田原の魅力を広く発信する上でとても大切な拠点となっています。市長を退任していた4年間、石橋のワイン葡萄畑に連日通う道すがら、ヨロイヅカファームの横をいつも通るたびに、「鎧塚さんたちはお元気かな・・・」といつも気になっていました。
 5年ぶりくらいの再会でしたが、変わらずお元気なご様子に安堵、ガッチリと握手させて頂きました。事業が順調であること、施設の拡張を計画されていること、更なる展開を構想中であることなど、これまで以上に小田原に力を注いで頂けるようで、嬉しい限りです。国内の様々な候補地の中から小田原を選んで下さったことに改めて感謝。ワインプロジェクトの活動にも注目して頂いており、「妻(故・川島なお美さん)もきっと見守っていますよ」と励ましてくださいました。改めて、様々な連携を深めていきたいと思います。

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2024/10/08 10:36 | 未分類

 

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