レポーターブログバナー
2021年08月06日(金)

小田原市民会館閉館記念事業ラストデイ(前編)

写真1:市民会館閉館記念事業ラストデイのチラシ写真1:市民会館閉館記念事業ラストデイのチラシ
 7月31日、ついに小田原市民会館は59年の歴史に幕を下ろした。この市民会館の最後の日は、一部を除き全館オープンとなって、どの部屋も自由に出入りできた。そして、館内各所に思い出のメッセージを描ける壁が用意されて、来場された市民が次々と言葉やイラストを記していた。本館2階の展示室では、「小田原市民会館閉館記念事業ラストデイ」の一環として、市民会館思い出アーカイブ隊による「市民会館アーカイブ展」が開催された(写真1)。終日アーカイブ隊が展示資料の説明に立った。

続きを読む...

2021/08/06 08:56 | 歴史

2021年04月02日(金)

ありがとう市民会館まつり - 1 「市民会館アーカイブ調査と『市民会館記録展』」

写真1:ありがとう市民会館まつりのチラシ写真1:ありがとう市民会館まつりのチラシ
 今年7月末に小田原市民会館は59年の歴史に幕が下りる。「小田原市民会館閉館記念事業」の一環として、その歴史を振り返る「みんなの市民会館思い出展」が、3月24日から28日の5日間に亘って開催された(写真1)。思い出展では、「市民会館記録展」、「市民会館の絵画たち展」、「ありがとう市民会館美術展」が開催された。「市民会館記録展」は「市民会館思い出アーカイブ隊」、「市民会館の絵画たち展」は「おだわらミュージアムプロジェクト」、「ありがとう市民会館美術展」は「西相美術協会」がそれぞれ主催した。

続きを読む...

2021/04/02 16:25 | 歴史

2019年12月06日(金)

『松本剛吉を知っていますか 〜十字町ヒストリア特別企画〜』

当日の配布資料当日の配布資料
 11月21日(木)〜24日(日)まで、小田原市南町の西海子小路に面した旧松本剛吉別邸の邸内が初めて公開されました。
 この建物は、平屋建て寄棟造りで市の歴史的風致形成建造物に指定されています。昨年度、小田原市により公有化されたことを機に、第3・第9代内閣総理大臣、山縣有朋と親交が深く貴族院議員として政財界の中枢で活躍した松本剛吉氏を、広く知っていただきたいとの思いから旧十字町地区(現小田原市南町界隈)を拠点とし、地域の歴史について調査・研究・発表をする任意団体「十字町ヒストリア」のみなさんが協力し、『松本剛吉を知っていますか〜十字町ヒストリア特別企画〜』を企画されたのだそうです。

続きを読む...

2019/12/06 16:34 | 歴史

2019年01月17日(木)

白髭神社奉射祭

去る1月7日月曜日に、白髭神社(小田原市小船)にて、奉射祭が行われました。この行事は小田原市重要無形民俗文化財にも指定されており、字のとおり弓で的を射て、当たり具合によりその年の五穀豊穣を占う意味があるそうです。

続きを読む...

2019/01/17 17:09 | 歴史

2017年09月06日(水)

御木曳き・立柱式と遠州森町山車引渡式

大鳥居の笠木・杉・長さ12m大鳥居の笠木・杉・長さ12m
現在、小田原市では黒田長成公爵の別邸だった清閑亭へのアクセス向上のため、「清閑亭周辺散策路整備計画」で歩道の拡張工事を進めています。そのため「報徳二宮神社」の表参道大鳥居を建て直して、位置を少し奥へ移動させることになりました。昭和4年(1929年)建立の大鳥居は鉄製銅巻きでしたが、新しい大鳥居は小田原らしく小田原の木材を用いることになりました。平成27年から「小田原辻村の森」で御用材の選定が行われ、12月に御用材の伐採が行われました。高さ32m、樹齢約300年の杉の大木4本が神事に則り伐採されました。これらの杉の木は、江戸時代の小田原藩藩主大久保家が植林したのだそうです。江戸時代の空気を吸ってきた木材なのです。小田原の大工職の方々により、御用材は製材・加工されて準備が整いました。そして、8月30日に、鳥居の最上部に据えられる「笠木(かさぎ)」が市民の手により運搬される報徳祭「御木曳(おきひ)き」が盛大に開催されました。
 

続きを読む...

2017/09/06 14:17 | 歴史

2017年07月21日(金)

小田原城甲冑展『小田原城 武者揃え 〜戦の時代の装い〜』

昨年5月にリニューアルした小田原城天守閣。

7月5日には早くも入城者100万人を超えました。

地元ひいきで言うわけではありませんが、一年で100万人というのは凄いことだと思います。


それを記念して、過去の特別展で最も人気の高かった武具・甲冑に焦点を当てたのが、今回の小田原城甲冑展『小田原城 武者揃え 〜戦の時代の装い〜』です。

一般社団法人日本甲冑武具研究保存会協力のもと、会員所蔵品など貴重な資料の数々が展示されています。

 

早速見てきましたが、時代資料的にも工芸品としても見応えあるものでした。なかには、戦国時代の小田原や東国の武者が身につけていた武具はこうしたスタイルだったのかと想起させる資料も幾つかあります。

 

許可を得て撮影してきましたので、今レポでは展示の一部を紹介したいと思います。

続きを読む...

2017/07/21 09:54 | 歴史

2017年05月01日(月)

「五代祭り」を前に、歴史作家・伊東潤さんに聞いてみました!

今回、第53回となる『小田原北條五代祭り』。

5月3日の武者行列には、特別出演として四代氏政公役に俳優の高嶋政伸さんが出演される事が話題になっていますね。

また、リニューアルオープンから1年を迎える小田原城天守閣も依然として盛況で、イベントや連休期間中は大勢の来場者が見込まれているようです。

あとは、天候が良いことを祈るばかりです。

 

そんな小田原市観光最大のイベントを前に、北条五代観光推進協議会の大河ドラマ化実現などでも尽力なさっている歴史作家の伊東潤さんに、お話を聞いてみました。

伊東潤さんは、北条氏照の生涯を描いた『戦国関東血風録』でデビューし、2007年『武田家滅亡』(角川書店)でメジャー・デビュー後、多くの賞を受賞なさっています。

続きを読む...

2017/05/01 13:19 | 歴史

2017年04月03日(月)

小田原市立図書館「文学資料で紐解く牧野信一」講演会

「牧野信一」展の立看板「牧野信一」展の立看板
 昨年は、小田原に生まれた作家・牧野信一(まきの しんいち)の生誕120年没後80年の年に当たりました。西海子(さいかち)小路にある「小田原文学館」では、春に特別展示『牧野信一とサクラの花びら』展、秋に特別展「牧野信一の心象風景」展など、多数の牧野信一記念展が開催されました。その一環として、小田原市立かもめ図書館で「文学資料で紐解く牧野信一」と題した講演会が開催されました。

続きを読む...

2017/04/03 17:04 | 歴史

2017年01月13日(金)

小田原北条氏100年の領国経営黒田基樹(駿河台大学)

満員の参加者に講演する黒田基樹先生満員の参加者に講演する黒田基樹先生
まえがき

 歴史学者の黒田基樹先生の公開講座「小田原北条氏100年の領国経営」があるとのことで参加させて頂きました。
 講演テーマから嘸かし難しい内容となるかと思い緊張していましたが、導入部はまずNHKの大河ドラマ「真田丸」の時代考証担当者としてのエピソードの紹介があり、この様な入り方で 満員の参加者に講演する黒田基樹先生会場が和んだ感じがありました。
 なお、この講座は平成28年度キャンパスおだわら歴史講座「”北条五代”絆で築いた百年を学ぼう」の一講座でもあります。

主   催 小田原市文化部生涯学習課
開催日時 平成28年10月23日(日) 13:00〜15:00
開催場所 川東タウンセンターマロニエホール

黒田基樹先生の紹介

 黒田先生は、現在、駿河台大学教授(博士)であり、ご専門は日本の戦国時代・織豊時代史で、相模北条氏や甲斐武田氏に関する研究を展開しています。歴史学会などでの活動、『千葉県史』や『横須賀市史』の編さん、また、NHK大河ドラマ「真田丸」等の時代考証担当を務めています。

続きを読む...

2017/01/13 16:09 | 歴史

2016年10月21日(金)

「ういろう」にみる小田原

文化レポーターのとっきーです。

小田原に引っ越してきて半年、小田原の歴史や文化に少しずつ触れる日々を過ごしております。

初めて小田原に来て思ったことの一つに「小田原の『ういろう(外郎)』ってなんだろう?」という疑問がありました。今回は、この疑問を解消してくれた「『ういろう』にみる小田原」という本についてレポートしたいと思います。

 

以前から小田原に住んでいる方には、当たり前のことかもしれませんが、私が初めて小田原駅東口を出て、ういろう駅前調剤薬局の前を通った時に、その疑問が湧いたのです。
 

「ういろうなのに薬局?ういろうってお菓子じゃないの?」
 

続きを読む...

2016/10/21 15:44 | 歴史

ページトップ