大鳥居の笠木・杉・長さ12m現在、小田原市では黒田長成公爵の別邸だった清閑亭へのアクセス向上のため、「清閑亭周辺散策路整備計画」で歩道の拡張工事を進めています。そのため「報徳二宮神社」の表参道大鳥居を建て直して、位置を少し奥へ移動させることになりました。昭和4年(1929年)建立の大鳥居は鉄製銅巻きでしたが、新しい大鳥居は小田原らしく小田原の木材を用いることになりました。平成27年から「小田原辻村の森」で御用材の選定が行われ、12月に御用材の伐採が行われました。高さ32m、樹齢約300年の杉の大木4本が神事に則り伐採されました。これらの杉の木は、江戸時代の小田原藩藩主大久保家が植林したのだそうです。江戸時代の空気を吸ってきた木材なのです。小田原の大工職の方々により、御用材は製材・加工されて準備が整いました。そして、8月30日に、鳥居の最上部に据えられる「笠木」が市民の手により運搬される報徳祭「御木曳き」が盛大に開催されました。