山田亜紀子さん 観光庁の山田亜紀子さんは、まず訪日観光客の実態をデータで示されました。2019年は3,188万人で、2020年では4,000万人が目標です。2018年の内訳では、アジアからが2,637万人で、全体の84.5%を占めていました。このうち73.4%が東アジアからで、中国・韓国・台湾・香港で、実に全体の2/3を占めています。訪日外国人の旅行消費額は、2018年で4兆5千億円を超えています。これは、電子部品や自動車部品の輸出額を超える金額なのだそうです。観光客の動態も変化していて、中国人観光客の個人旅行の割合は、2012年では28.5%であったものが、2018年では68.6%と2/3まで急増しています。また、一時期爆買いで有名になったモノを買うことより、娯楽サービスに消費する「コト消費」が40.9%へ増加しています。訪問地も、東京/東海、京都/大阪、北海道、福岡といった、いわゆる「ゴールデンルート」だけでなく、地方を訪問する外国人旅行客が増えています。日本食や観光地・ショッピングだけでなく、美術館巡り、伝統文化体験、ポップカルチャーなどへ訪日期待が広がりを見せているそうです。