彫刻・泉蔵院の十一面観音立像 1躯
(せんぞういんのじゅういちめんかんのんりゅうぞう)
所在 | 下大井268 泉蔵院 |
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形状等 | 木造 一木造 彫眼 像高96.0㎝ |
泉蔵院の十一面観音立像
概説
頭部に十一面の化仏(けぶつ)を表し、左手は肘を曲げ水瓶(すいびょう)を持ち、右手は垂下して与願(よがん)印を結ぶ十一面観音像です。
上半身に条帛(じょうはく)と天衣(てんね)、下半身に裙(くん)を着けています。
頭体を一材で造り、内刳(うちぐり)は施していません。化仏は左側の一面が欠損し他も全て後補です。
宝冠、持物、両足先も後補です。
現状は全体の摩耗が著しいです。
穏やかな円い顔や、背面の衣文線を省略する表現は、平安時代末期12世紀後半に、この地域で造られたとみられる仏像に共通して見られる特徴です。
本像は、平安時代末期の地方仏の様相を示す作品として貴重です。
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