登録有形文化財・小田原文学館(旧田中光顕別邸)本館
(おだわらぶんがくかん きゅうたなかみつあきべってい ほんかん)
概説
小田原城址公園の南の西海子小路周辺は、江戸時代に武家屋敷が建ち並んでいた場所で、浜辺に近く、緑豊かであることからこの地域に明治中期から昭和初期にかけて、政治家や財界人、文化人などの別荘が多く営まれました。小田原文学館本館の建物もその一つで、明治政府で宮内大臣などを歴任した田中光顕(1843~1939)の別邸として昭和12年(1937)に建てられました。
建築家曾禰達蔵(そねたつぞう・1852~1937)による鉄筋コンクリート3階建(一部平屋建)の洋館で、屋根は、釉薬(ゆうやく)をかけた鮮やかなエメラルド色のスペイン瓦で葺かれています。本館1階洋室の南面に張り出したサンルームや玄関前に用いられたタイル、窓の装飾的なアイアングリル(鍛鉄製品)などもスパニッシュ様式の特徴をよく示しています。また、北面中央部に設けた階段はゆったりした勾配の造りで、笠石に大理石を用いた手摺の意匠は繊細で優れています。
平成6年からは現在の小田原文学館として、小田原出身やゆかりのある文学者の資料を展示する施設として利用されています。
建築家曾禰達蔵(そねたつぞう・1852~1937)による鉄筋コンクリート3階建(一部平屋建)の洋館で、屋根は、釉薬(ゆうやく)をかけた鮮やかなエメラルド色のスペイン瓦で葺かれています。本館1階洋室の南面に張り出したサンルームや玄関前に用いられたタイル、窓の装飾的なアイアングリル(鍛鉄製品)などもスパニッシュ様式の特徴をよく示しています。また、北面中央部に設けた階段はゆったりした勾配の造りで、笠石に大理石を用いた手摺の意匠は繊細で優れています。
平成6年からは現在の小田原文学館として、小田原出身やゆかりのある文学者の資料を展示する施設として利用されています。
開館日・展覧会情報等はこちら
アクセス
鉄道 | 小田原駅東口から徒歩約20分 JR早川駅から徒歩約17分 |
---|---|
バス | 小田原駅東口から箱根方面行バス 箱根登山バスH・T線 伊豆箱根バスJ・ℤ・P線 「箱根口」下車徒歩約5分 小田原宿観光回遊バス「うめまる号」(年末年始を除く土・日・祝日運行) 「小田原文学館前」下車 |
地図
関連情報リンク
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課
電話番号:0465-33-1717