レポーターブログバナー
2021年04月12日(月)

ありがとう市民会館まつり - 2 「ミニコンサート」

写真1:ミニコンサートのチラシ写真1:ミニコンサートのチラシ
 3月24日から28日まで、7月末に閉館する小田原市民会館59年の歴史に感謝する「ありがとう市民会館まつり」が開催されました。小田原市かもめ図書館を拠点に活動してきた「かもめコンサート実行委員会」も、小ホールで第十回記念コンサートや大ホールで石井歡先生没後10年記念コンサートなどを市民会館で開催してきました。それらの活動の場への感謝の気持ちを形にするため、3月27日土曜日に市民会館小ホールでミニコンサートを企画しました。出演者は、ピアノ演奏の園田紘子さんとホルン奏者の都築紘子さんの「ダブル紘子」さんです(写真1)。

続きを読む...

2021/04/12 10:21 | 音楽

2021年04月02日(金)

ありがとう市民会館まつり - 1 「市民会館アーカイブ調査と『市民会館記録展』」

写真1:ありがとう市民会館まつりのチラシ写真1:ありがとう市民会館まつりのチラシ
 今年7月末に小田原市民会館は59年の歴史に幕が下りる。「小田原市民会館閉館記念事業」の一環として、その歴史を振り返る「みんなの市民会館思い出展」が、3月24日から28日の5日間に亘って開催された(写真1)。思い出展では、「市民会館記録展」、「市民会館の絵画たち展」、「ありがとう市民会館美術展」が開催された。「市民会館記録展」は「市民会館思い出アーカイブ隊」、「市民会館の絵画たち展」は「おだわらミュージアムプロジェクト」、「ありがとう市民会館美術展」は「西相美術協会」がそれぞれ主催した。

続きを読む...

2021/04/02 16:25 | 歴史

2021年03月22日(月)

文字に想いを乗せて「カリグラフィー」

文字に想いを乗せて「カリグラフィー」
カリグラフィーという呼び名はご存じなくとも、きっと皆さんいろいろな場面で目にされていると思います。ギリシャ語で「美しい手書き文字」という意味で、ペンを使いフリーハンドで綴っていくアルファベットのお習字のようなものです。

もう20回の歴史を持つという作品展が17日からダイナシティで開催されるというので見に行ってきました。
小田原在住の井上代峰子さんは第一人者の小田原真貴子さんに師事後、小田原等で教室を主宰されています。今回は井上さんと生徒さんの作品約50点が出品されています。
吹き抜けで開催しているのでお仕事帰りにも立ち寄れるのがいいですね。

詩や散文、歌詞、スピーチ等をレイアウトして綴っていきます。同じテキストでも、使う書体や構図でまったく印象が異なる作品になり、その人の個性が存分に出てきてオンリーワンのものとなります。文字にデザイン性を持たせることで、より多くの表現が盛り込めるようです。書体もどんどん新しいものが生み出されているとのことです。
数々のメッセージと、手書きの魅力の両方を堪能したひとときでした。

21日(日)まで。10〜20時(最終日17時まで)。ダイナシティウエスト1階キャニオン。

じんちゃん
カリグラフィー1カリグラフィー1

続きを読む...

2021/03/22 08:51 | 芸術

2020年11月13日(金)

◆市民会館閉館記念シリーズ(三)◆

(写14a)市民会館本館(市政30周年記念号より)(写14a)市民会館本館(市政30周年記念号より)
市民会館大ホールの建築デザインから見た魅力 ③

6.市民会館本館の建設の影響

大ホール開館の3年後、昭和40年(1965年)5月8日に大ホール正面入口の東側に隣接して市民会館・本館が完成した(写真14a)。

続きを読む...

2020/11/13 15:31 | コミュニティ

2020年11月12日(木)

◆市民会館閉館記念シリーズ(二)◆

(写5)開館近い大ホールの外観(市デジタルアーカイブより)(写5)開館近い大ホールの外観(市デジタルアーカイブより)
市民会館大ホールの建築デザインから見た魅力 ②

3.大ホールの建築デザインの特徴

昭和37年(1962)7月28日に開館した小田原市民会館大ホールの設計者は、「創和建築設計事務所」、建設業者は「(株)熊谷組」であった。大ホールは東側、即ちクランクする国道1号線側が正面となるようにデザインされている(写真5)。

続きを読む...

2020/11/12 15:23 | コミュニティ

2020年11月10日(火)

おだわら・「まちハント」

小田原市民会館本館(写真1)小田原市民会館本館(写真1)
10月25日快晴の秋天の下、「おだわら・まちハント」のトライアルにでかけた。小田原市文化部文化政策課の主催で、小田原市文化レポーターのメンバーが参加した。「まちハント」とは、街中へカメラを持って出かけ、面白そうなテーマの被写体を拾い集める、即ちハントしてくることである。今回の観点としては、城下町らしい「城町もよう」、木造町家など「レトロ建築」、おもしろい形の「おだもじ」の三つをキーワードとして撮影し、写真を投稿するイベントである。SNS上での紹介と、2月に開催予定の「城町アートプロジェクト」での展示作品とする予定とのことなので、張り切って出かけた。

 

続きを読む...

2020/11/10 14:29 | 生活

2020年11月10日(火)

◆市民会館閉館記念シリーズ(一)◆

(写真1)大ホール開館を伝える「広報おだわら」(市HPより)(写真1)大ホール開館を伝える「広報おだわら」(市HPより)
市民会館大ホールの建築デザインから見た魅力 ①

小田原市民に長く親しまれてきた「小田原市民会館」は、来年度に閉館となる。小田原市民会館の大ホールは、千人以上収容できる小田原唯一の大劇場として、本格的な演劇の興行やコンサートが開催されてきた。市民の思い出の詰まった市民会館の魅力を、建築デザインの観点から紐解いてみたいと思う。

1.市民会館大ホールの開館

市民会館大ホールは、昭和37年(1962)7月28日に開館した。開館当時の小田原市長は、鈴木十郎氏であった。小田原出身の鈴木市長は歌舞伎座支配人を務めた経歴があった。その縁から会館の杮(こけら)落(おと)しとして菊五郎劇団による歌舞伎の祝儀「寿(ことぶき)式(しき)三番叟(さんばそう)」が上演された。新しい市民歌の披露など盛大な開館式が挙行された、と当時の「広報おだわら」が伝えている(写真1)。

開館当初は、大ホールで歌舞伎、宝塚歌劇、NHK中継番組など、華やかな舞台で満ちていた。ところが、時代が経つにつれて、当初の大規模な公演の頻度が減ってしまった。その理由は大ホールの使い勝手の悪さであった。小田原城の景観を重視して低層建築としたため、大ホールの舞台は地下となった。そのため、舞台装置の搬入は搬入口からリフトで地下に下さねばならず、転落の危険もあった。楽屋は段差が多く出演者が迷ってしまうほどである。更に、舞台の上手には袖がなく、舞台裏もないため、舞台演出上の大きな制約となった。1980年代にはニューミュージックの全国ツアーコンサート全盛時代となり、トレーラーで舞台セット一式を持ち込む方式へ移り変わると、市民会館大ホールはツアー公演の対象会場とはならなくなった。大ホールは舞台公演のスタッフに評判が悪かった。更に、リハーサル室がないことは市民による練習活動にも支障を生んだ。いつ頃からか、市民からも使いたくないという声が出るようになってしまったのである。

続きを読む...

2020/11/10 10:20 | コミュニティ

2020年11月09日(月)

文化レポーターの三の丸ホール見学ツアー

三の丸ホール全景(写真1)三の丸ホール全景(写真1)
10月23日、小雨が降る中、建設が進む「三の丸ホール」の見学ツアーが開催された。小田原市文化部文化政策課の主催で、小田原市文化レポーターのメンバーが参加した。

朝10時に集合して、施工を担う鹿島建設(株)の松岡所長より、建設状況の説明を受けた。来年3月末の竣工を目指して、現在内装関係の工事に取り掛かっているそうだ。マスク着用は当然のこととして、全員ヘルメットを被り手袋をして建設現場へ向かった。建物全体は、まだ足場で覆われている(写真1)。

 

続きを読む...

2020/11/09 11:43 | 芸術

2020年09月15日(火)

呈茶体験〜松永記念館

呈茶体験呈茶体験
休館前の呈茶体験〜松永記念館〜

8月29日(土)、呈茶のお誘いを受け、暑さの残る板橋の松永記念館を訪れました。
呈茶とは正式な茶会ではなく、気軽にお茶を楽しむ席のことで、同館では「風韻の会」による呈茶席が月1回開催されています。

松永記念館はコロナ禍で3月から休館、6月に開館し、呈茶は7月から対策をして再開、その2回目となりましたが、庭園や駐車場等整備のため、9月から来年の3月まで休館となることもあり、東京や横浜からのリピーターも多く訪れ、久しぶりの賑わいを見せました。

私はご近所からのご家族3人と同席になり、お茶とお菓子を楽しみました。コロナで遠出をしなくなり、小田原の魅力に目覚めたと語っていました。

とりどりに咲きそろう庭の睡蓮や老欅荘内の活け花、吹き抜ける爽風にひと時暑さを忘れました。
2月に移築された松永耳庵の田舎家「無住庵」の釜開きもまだだそうですが、再開の折には貸し出しも可能とのことで、はやくも来年4月が待たれます。

じんちゃん
 

続きを読む...

2020/09/15 10:49 | 生活

2020年09月15日(火)

文献紹介

植物を楽しむエッセイ「木声花詩」

 新型ウイルス「コロナ」(COVID-19)には、「3密」とか外出規制などがあり、令和2年9月現在、東京都内では多い日には、いまだに300人超、神奈川県も100名に近い感染者数がマスコミに報じられている。更には時折地元の状況もフェイスブックに投稿されるなどと、コロナが身近に迫っている恐れを感じていることでしょう。日々の行動にどうあるべきかが問われており、迂闊に出掛けることは憚られる。

 日々の生活を自宅及び周辺に限る毎日は、新しい生活様式と言えるかもしれない。日々の仕事の他、特にこの時とばかり何か有意義なことに時間をまわすことが望まれるが、なかなかそうはならず、TV、刊行物、Web情報などで時を過ごしている方も多いのではないしょうか。

 この様な時、自宅で花壇の花を育てたり、山野草を愛でたりするのは良い息抜きとなり、植物図鑑、栽培テキスト、写真集、Webホームページなど役立つものが数多くあるが、以下に紹介するのは、単なる植物図鑑ではなく植物を愛する人が取り纏め、心温まるまるエスプリの感じられる書物です。つまり、土いじりをしないで、自宅で植物を楽しむことができる書き物としての文献紹介です。

 紹介する書物は、飯田和著「木声花詩」(発行人:子どもと生活文化協会(CLCA)、発行:1998年、写真1参照)です。「木声花詩」は、「はじめ塾」(青少年のための寄宿生活塾)の機関誌「あやもよう」の裏表示に配置された植物画とエッセイをまとめた書物です。

 著者の飯田和氏は若い頃から植物を学び、シダ研究の著名な方々とも関わりながら、小田原市で教鞭をとるなど教育に携わり、後に小田原市教育研究所所長をへてCLCA会長に就任している。

 「木声花詩」は、春夏秋冬の季節で編集されており、季節ごとに春14件、夏12件、秋13件、及び冬13件の合計52種類の植物が紹介されている。

 
写真1 木声花詩(飯田 和著)写真1 木声花詩(飯田 和著)

続きを読む...

2020/09/15 08:45 | 生活

ページトップ