市長コラム

2023年08月14日(月)

市長コラム(令和5年8月14日)「非日常型体験学習inいろりの里『大平宿』を開催」

(募集チラシ)(募集チラシ)
 昨年4月にスタートした第6次小田原市総合計画「2030ロードマップ1.0」では、2030年の姿として、「子どもが夢や希望を持って成長できるまち」をまちづくりの目標の一つに掲げています。

 2030年と言えば今から7年後。12歳の小学6年生であれば19歳に、15歳の中学3年生であれば22歳になっています。そのような小田原の将来を担う若者たちが、小田原に愛着を持ち、このまちに住んで良かった、住み続けたいと実感できるまちづくりを進めることが大変重要です。
 子どもたちが健やかでたくましく成長するためには、目まぐるしく変化する現代社会において、時代を生き抜く力、時代に共感する力を身に付けることが必要となっています。

 そこで、家庭や学校では経験できない生活体験・自然体験を通して、自主性・自立性・協調性などの豊かな人間性を育むことを目的に、本市の青少年育成における一つの取組として、令和4年度から、市内小学5・6年生を対象として、長野県飯田市にある「大平宿(おおだいらじゅく)」に2泊する「非日常型体験学習」を実施しています。
 
 令和5年度は、7月29日(土)〜31日(月)に実施。
 私は、29日(土)の出発式と、8月5日(土)の事後研修に参加しましたので、所管から報告を受けた事前学習と現地での様子も含めて、その一部をご紹介したいと思います。
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 7月15日(土)、体験学習に向けた準備として、いこいの森 林間運動広場において事前研修を開催。
 初めて会う仲間に最初は戸惑いながらも、自己紹介やアイスブレイクなどを通して、徐々に打ち解けていきました。
 大平宿の囲炉裏で火を起こせるよう、サポーターに火起こしのやり方を教わったり、レクリエーションをしたり、班のトレードマークとなる旗を協力しながら作成したりして、新しい仲間との交流を深めていきました。
 7月29日(土)朝、いよいよ出発式を迎えました。
 大きな荷物を抱え、期待と不安が入り混じったような表情で、保護者の方に見送られながら元気よく67人の子どもたちは長野県飯田市へと出発。
 私からは、テレビやゲームのある生活からしばらく離れて、自然が多く残っている大平宿でしかできない経験や体験をして、たくさんの友達をつくってほしい、とエールを送りました。
 バスに揺られて約5時間、さらに小さなバスに乗り換えて約1時間、ようやく大平宿に到着しました。
 大平宿は、標高約1,100mの高地にある廃村で、昭和45年に当時の住民が集団移住をして以来、「使いながら残す」というコンセプトの下、今日まで残ってきた場所です。
 
 参加者が宿泊する宿は、最低限の電気と水道だけが残されています。 そこでは炊事をする際に、囲炉裏やかまどを使用するため、薪をくべて火起こしをすることから始まります。入浴の際にも火起こしが必要となります。苦戦しながらも、事前研修での経験が役に立ったようです。
 携帯電話の電波が一切入らない場所であるため、普段使用している携帯電話も使用できません。こういった非日常的な空間で生活することで、普段何気なく使用している身の回りの物の大切さを知る機会にもなったようです。
 
 また、事前アンケートにより、子どもたちがやりたいことの中からサポーターが考えた、宝探しや長野県飯田地方の伝統工芸である水引作り体験、星空教室などのプログラムを実施。ここでの貴重な体験を通して、多くの仲間との絆を深めました。
 全国的な猛暑の影響で、日中は少し暑かったようですが、みんな無事に、そしてたくましくなって小田原へ帰ってきました。
 8月5日(土)には事後研修を開催。
 印象に残ったことや楽しかったことなどの非日常体験を班ごとに模造紙にまとめ、仲間とともに一生懸命発表してくれました。 保護者の前での発表は緊張したことと思いますが、堂々とした姿に感動しました。
 子どもたちにはこの体験学習での貴重な経験を、これからの生活や学校活動に生かしてほしいことはもちろんのこと、ここで出会った友達、そして絆をこれからもずっと大切にしてほしいと思います。
 また、世代を超えた交流推進のため、本事業を通して子どもたちを支えてくださった、小田原市青少年育成推進員やジュニア・リーダーズ・クラブ等で構成された有志のサポーターの皆様に深く感謝申し上げます。

2023/08/14 16:58 | 未分類

 
 

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