市長コラム

2024年01月09日(火)

市長コラム(令和6年1月9日)「水産・青果市場 初市式」

 1月5日(金)早朝、今年一年の市場の繁栄と豊漁・豊作を願う小田原市公設地方卸売市場の初市式が、水産・青果の両市場で執り行われました。
 水産市場では、式に先立ち5時半から初競りが行われ、ウズワやサバ、アジなど、小田原近郊で水揚げされた約30トンもの魚が並んだとのこと。今年一年の豊漁が大いに期待できる初日となりました。
 昨年は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行されたこともあり、小田原漁港の三大まつり「小田原あじ・地魚まつり」「小田原みなとまつり」「港の夜市大作戦」が盛大に開催されたことにも象徴されるように、開業4年目を迎えた漁港の駅TOTOCO小田原をはじめ、小田原漁港周辺は連日、小田原の新鮮で美味しい魚や食を求める観光客であふれています。これもひとえに、水産関係者の皆様のご尽力の賜物と感じています。
 また、記憶に新しいところでは、小田原のあんこうを使ったレトルト食品「あんこうカレー」の開発や、小田原で獲れたイシダイを使った「鯛めし」の小学校への提供など、小田原の魚の魅力を多くの方に知っていただこうと、様々な取組も行っています。
 さらに年末にはもう一つ、小田原の漁業にとって力強い話題がありました。
 小田原の主力漁業である「定置網漁」を行う上で、定置網漁船は大変重要な役割を担っていますが、このたび、小田原市漁業協同組合が、老朽化した一船を更新。新船「第二大漁丸」が完成し、関係者による披露式が行われ、航行の安全と豊漁が祈願されました。
 これにより、安定的な操業と積載量の増大が見込めるとのこと。美食によるまちづくりを進める本市にとっても、小田原の魚の認知度がさらに広がることは、ブランド力の強化にもつながります。
 今後とも、水産・市場関係者の皆さんと一丸となって、本市の水産業を盛り上げていきたいと思います。
 
 水産市場に引き続き、青果市場へ。凛とした冷たい空気の中、こちらも関係者の皆さんが集まり、盛大に初市式が開催されました。
 会場には、地場産農産物の青果市場独自のブランド「小田原いちばやさい」が並べられ、それらをPRするロゴマークが入ったのぼり旗も設置。「小田原いちばやさい」は年々認知度が高まっていると感じています。
 昨年は、夏の記録的な猛暑による農作物の生育不良や物価高などの影響により、安定供給や適正価格維持に大変ご苦労があったことと思いますが、新鮮で美味しい地場産の野菜は、健康増進の上で大変重要な要素です。  
 市では、2024年度までに学校給食で市内産食材の使用率25%以上を目指す「市内産活用倍増作戦」を実施しています。子どもたちが給食を通して地元の農水産物を知り、味わうことで食育の推進、ひいては地場産物の利用拡大や地場産業の振興、育成につなげていきたいと考えています。
 式の最後には万歳三唱を行い、今年一年の豊作、商売繁盛を祈願し、初競りがスタートしました。
  

2024/01/09 14:03 | 未分類

 
 

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