今年は、元旦の素晴らしい初日の出から一年がスタートしました。
水平線から上がる神々しい初日の出を拝みながら、今年一年、市民の皆さんの幸せと日本のみならず世界の平和を願いました。
ところが、そんな希望を早々に打ち砕かれるような出来事が起こりました。元日の午後4時10分頃発生した、石川県能登半島地方を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7の「能登半島地震」です。
現在被災地では、今もなお断続的に余震が続く中、懸命な救助活動が行われ、多くの方々が不安な心で避難生活をされています。「災害は時と場所を選ばない」と言われていますが、希望に満ちた一年がまさにこれから始まろうとするさなか、こんなにも非情なことがあるのかと、被災された方々のことを思うと心を痛めずにはいられません。
改めて被災された皆様に、深くお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
1月4日の仕事始め式において、職員に対して訓示を行いました。その中で、能登半島地震に触れ、被災地で困難に直面している被災者の胸中に思いを募らせ、単に北陸で起きた災害だと考えず、自分事として考え行動してほしいと呼びかけました。
私自身、年始から首長同士のネットワークを通じて、被災地の情報収集、情報交換を行いつつ、被災地のために何か支援できることがないだろうか、と思いを巡らせていました。
その中で、小松市の宮橋勝栄市長と連絡が取れ、小松市が支援物資の取りまとめを行っている石川県とのパイプ役を務めてくださり、1月4日、防災部等を含めた対策会議の中で、プッシュ型の支援と公共施設への義援金の受付設置を決定しました。
その後は、防災部職員の迅速な対応もあり、支援物資の調整、「災害時における物資の輸送等に関する協定」を結んでいる一般社団法人神奈川県トラック協会への協力要請などを経て、5日(金)夕方、4トントラックに食料や毛布、携帯用トイレ、ブルーシートを積み、石川県金沢市内の受入拠点施設に向けて出発。
6日(土)朝方、無事に物資を届けることができました。
物資支援出発の様子
また、9日(火)早朝には、国からの緊急消防援助隊の派遣要請に基づき、神奈川県大隊の1次派遣として、小田原市消防本部職員11名を石川県輪島市に派遣しました。
そのほか、被災地支援のための義援金の受付を市役所や住民窓口など、市内10か所で実施しています。
お預かりした義援金は、日本赤十字社を通じて被災県の義援金配分委員会に送金された後、全額被災された人々へ届けられます。
○義援金箱 設置場所(10か所)
・市役所本庁舎2階総合案内
・川東タウンセンターマロニエ住民窓口
・城北タウンセンターいずみ住民窓口
・橘タウンセンターこゆるぎ住民窓口
・アークロード市民窓口
・社会福祉センター(1階エントランス)
・おだわら市民交流センターUMECO
・漁港の駅TOTOCO小田原
・小田原三の丸ホール
・上下水道局
なお、物品の寄付については、被災自治体において仕分け作業が必要となることを考慮し、現時点では、個人の方からのお申し出はご遠慮いただいておりますので、ご了承願います。
被災地の状況、また被災地支援のあり方は刻々と変化しています。今後は、物資支援もさることながら、人的支援へとフェーズが移行すると思われます。
いずれにしても、常に、被災された方々に寄り添う気持ちを忘れることなく、被災地の状況把握に努めながら、長期的な視野で取り組んでまいりたいと思います。