市長コラム

2020年12月02日(水)

市長コラム(令和2年12月2日)

 昨日は待ちに待った、小田原駅東口お城通り地区再開発事業の中核施設「ミナカ小田原」のプレオープンセレモニー&二宮金次郎夫婦像除幕式でした。
 この再開発事業は今から遡ること36年前の昭和59年に土地を購入したことから始まります。昭和61年には基本計画を策定し、平成元年には準備組合を設立し事業を進めておりましたが、バブル崩壊を受けて事業は一時停滞いたしました。時代は進み、平成22年に基本構想を策定し、平成28年に万葉倶楽部(株)さんが事業主体となり整備を進め、今年のオープンにつなげて頂きました。
 徹底したコロナ対策のもと、多くの関係者が出席し挙行された式典は、様々な困難を乗り越えた喜びで満ち溢れておりました。まさに小田原の「中心=ミナカ」が、中心市街地の活性化と地域経済の好循環を生み、大きく発展することを期待いたします。
 二宮金次郎夫婦像の除幕式には、映画「二宮金次郎」を演じられた俳優の合田雅吏さん、田中美里さんが登壇され、華を添えてくださいました。
 式典後は、高橋専務が施設をご案内してくださり、最上階の足湯に一緒に浸かりながら、小田原の市街地を眺め、ひとときを過ごしました。盛り沢山のテナントは、今度プライベートでゆっくり訪ねたいと思います。
 11月28・29日で福島県浪江町、南相馬市、相馬市を訪問してきました。浪江町には平成26年度から平成30年度まで、相馬市には平成23年度から平成26年度までと今年度、震災や風水害からの復旧復興のため職員を派遣しています。
 この地域には県議時代から何度か訪問しておりますが、久しぶりの訪問となりました。震災から10年を経て復興し生活が戻ってきた地域もあれば、まだまだ険しい道のりもあるなと感じました。
 浪江町では吉田町長が自ら2時間ほどかけて町内を隈なく案内して頂きました。避難指示が解除され徐々に町民の方が戻ってきつつあるものの、人口はまだ1500人で震災前の7%に過ぎません。その大きな要因は学校、仕事、住居などの生活基盤を戻せないという町民の声があります。一方、新たな産業も芽生えており、国県と連携して進めている福島イノベーション・コースト構想の現場をご案内頂きました。
 南相馬市では以前から親交のある小高地区の浮船の里を訪問し、久米静香さんと再会しました。すでに先発隊の小田原のメンバーも集結しており、瞬時に話が弾みました。久米さんの人柄に多くの方達の輪が広がっています。南相馬市の門馬市長もわざわざお出迎えくださりました。鳥獣被害対策として育てた唐辛子はスパイシーでした。
 翌日は報徳の森プロジェクトの10年のあゆみを振り返る行程でした。道の駅そうま、報徳庵、パン屋さんなど、相馬市内のあらゆる所に小田原産の木材を見ることができます。そして、10月にオープンした相馬復興市民市場「浜の駅 松川浦」に掲げられた大看板を見てきました。当日も店長の常世田さんがきれいに掃除してくれたそうです。私たちのために、小田原産コーナーまで設けてくださいました。
 最後は相馬市役所で本市から派遣している本美さんも交えて副市長と会談。そして市役所内に設置されている木製ポストを小田原市内の郵便局長さんたちとワックスがけ。いい色に仕上がりました。
 震災は辛く苦しいことばかりですが、人と人、地域と地域の絆が育まれたことは大きな財産です。これからも大切に育てていきたいと思います。

2020/12/02 15:59 | 未分類

 
 

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