市長コラム

2020年11月24日(火)

市長コラム(令和2年11月24日)

 20日に東富水小学校・東富水幼稚園の開校・開園50周年記念式典が東富水小学校で執り行われました。コロナ禍とあって参加者は学校や地域の関係者と6年生に限定されたものでしたが、それぞれの方の祝辞からは、喜びが溢れていました。
 両校園は昭和45年4月1日に開校・開園されましたが、開校日にはまだ校舎が全部完成しておらず、しばらくの間はプレハブ校舎で授業が行われ、その後数年間で校舎、体育館、プールなどの整備が行われたそうです。
 東富水地域は酒匂川に近く、豊かな湧水の恩恵を受け、四季折々の田園風景が広がる地域にあり、この豊かな自然環境が子ども達を育んでまいりました。市街地整備が進み人口増加の受け皿となり、それに伴い児童数も増加し、ピーク時には1200人程度の児童が在籍されておりましたが、その後の少子化により、現在は440名ほどとなっております。
 東富水小学校には、同窓会が存在しないのですが、学校関係者やPTAのOBで組織される菖蒲会があり、秋澤会長は第2期生とのことです。
 式典の最後に、「ありがとう!50年!そして未来へ」と題した映像が流され、これまでの50年間を振り返りました。
 何よりも驚いたのが、6年生の礼儀正しさです。1時間以上の式典でしたが、みなさん、真剣に祝辞に耳を傾けていました。日々の教育の成果だと思います。式典中は強い雨が降っていたのですが、終了時には青空が広がり、おだわらっ子の未来に希望の光が差しているような気がしました。
 続いて、小田原・足柄地域連合主催の首長懇談会に出席しました。地域連合から「2021年度に向けた政策・制度要求と提言」について説明を受けました。提言は経済・産業、雇用・労働、福祉・社会保障、社会インフラ、環境・エネルギー、教育・人権・平和活動、行財政といった7つの重点施策で構成されています。中でも新型コロナウイルス感染拡大に伴うものが多く盛り込まれています。
 これを受けて、各市長・町長がそれぞれ自治体で行っている施策について順次発言しました。私がトップバッターだったのですが、コロナ対策や気候変動対応などそれぞれの要望に的確にお答えしようとするあまり、大幅に持ち時間を超えてしまいました。今後は時間管理に気をつけたいと思います。
 残念ながら次の公務の都合で途中退席させて頂きましたが、引き続き関係所管と調整したいと思います。
 その後、新幹線で新横浜に移動し、私が県議時代に大変お世話になった、嶋村ただし県議の第113代神奈川県議会議長就任を祝う会に出席。嶋村議長が政務調査会長の時に私は副会長を、自民党県議団長の時に副団長を務めさせて頂き、政策立案や団運営の基本を叩き込んで頂きました。また、国際協力議員連盟では世界を見る視野を広げてくださいました。
県議から市長になられた先輩が大勢出席している中で、僭越ながら市長代表でご挨拶させて頂きました。本来であれば、懇親会も合わせて行われるのが通例ですが、今回はコロナ禍とあって式典のみでありました。
記念品は箱根寄木細工の夫婦箸です。嶋村議長のみならず、県議の先輩たちは、様々な式典やゴルフコンペの賞品などに箱根寄木細工をご利用いただいております。箱根・県西地域が大変だからというお気遣いに心から感謝いたします。
 21日は、下府中小学校で開催された、日本芝草学会校庭芝生部会主催の「コロナ禍における校庭芝生化セミナーin小田原」に参加しました。講師は日本芝草学会校庭芝生部会長の藤崎健一郎さん、NPO法人下府中コミュニティShin2(シンシン)理事の加藤智晃さん、NPO法人グリーンスポーツ鳥取理事の中野淳一さん、日本サッカー協会施設委員の池田省治さんという、多彩な顔ぶれです。
 小田原市内では下府中小学校と新玉小学校が校庭全面芝生化、その他の4小学校が部分芝生化されており、幼稚園は東富水幼稚園など5園が全面芝生化されております。本セミナーの協力団体のShin2さんが管理にご協力を頂いております。
 私は中学時代にサッカーを始めましたが、当時の第一生命の芝生のグラウンドで試合をしたことは鮮明に覚えています。サッカーのみならず様々なスポーツやレクリエーションが芝生の上で行うことができれば素晴らしいと思います。
 芝生は身体の健康にも大きな影響を与えることから、校庭の芝生化には大きな意義があると思いますが、一方、散水、芝刈り、施肥などの管理が大変だという声も聞こえてきます。管理については様々な技術が開発されてきておりますので、新たな技術の導入も含めて検討していきたいと思います。
 22日は新名学園旭丘高等学校久野・荻窪キャンパス人工芝総合グラウンド完成記念セレモニーに出席しました。グラウンドの門を通った瞬間に、目の前一面に広がる人工芝のグラウンドに言葉を失いました。こんな素晴らしいグラウンドが小田原の地に出来たことが信じられませんでした。
 私は諸外国を訪問した際に、日本の素晴らしさを痛感しますが、ことスポーツ環境に目を向けると、そこには大きな差があります。私自身、少しでもスポーツ環境を良くしたいと常々考えています。このグラウンドは地域開放もして頂けるということです。もちろん学業優先だとは思いますが、是非、市民の方に利用して頂きたいと思います。
 昨日に引き続きグラウンド関係のイベントで、小田原でのスポーツ環境が改善されていくことに期待を感じます。
 式典の中でのキックインセレモニーは、水野理事長・学校長がキッカー、私がゴールキーパーを務めました。水野先生の鋭いシュートに思わず体が反応し、セービングし、ボールは私の手の中に収まりました。本来であればキックインセレモニーですから、ゴールを演出しなければなりません。野球で言えば、始球式のボールを打ってしまったようなもの。大変失礼しました。
 しかし、まだまだ現役選手としてグラウンドに立てるような自信が湧いてきました。ひょっとしたら来季はベルマーレのユニフォームを着てゴールマウスを守っているかもと、痛む膝と肩をさすりながらニヤニヤしています。

2020/11/24 15:39 | 未分類

 
 

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