市長コラム

2023年04月05日(水)

市長コラム(令和5年4月5日)

 3月25日は、聖徳太子生誕1450年、法隆寺世界文化遺産登録30周年を記念し、小田原三の丸ホールで開催されました「東京・斑鳩リレーセミナーin小田原〜聖徳太子と法隆寺〜」に出席しました。 本セミナーは、第1弾として2月26日に奈良県斑鳩町で、第2弾として法隆寺の「食封(じきふ)」のご縁から本市で開催されたものです。
 「食封」とは律令制における俸禄の一種で、法隆寺の食封として、小田原から法隆寺に物資や労役を提供していたことが当時の史料に記されており、かつて斑鳩と小田原の間で人や文化の交流が盛んに行われていたと考えられています。そのようなご縁から本市と斑鳩町は平成22年に「法隆寺ゆかりの都市文化交流協定」を締結。1400年の時を超え再び結ばれ、以降交流を深めてきました。
 当日は、法隆寺古谷正覚管長、鵤(いかるが)工舎小川棟梁、斑鳩町中西町長、平田参事にご登壇いただき、法隆寺や斑鳩という場所の歴史的価値、それらを守り抜いてきた人々の想いなどについてご講演いただきました。市民をはじめ、県外からもお越しいただいた多くの皆様にとりまして、都市間交流の理解を深める貴重な機会となりましたことに感謝申し上げます。
 29日は、市役所前庭駐車場で行われました、EⅤ(電気自動車)シェアリングの導入セレモニーに出席しました。本市は、2050年までに脱炭素社会の実現を目指しており、令和2年にはEVを活用した地域エネルギーマネジメント事業として日産リーフを2台導入し、カーシェアリングの運用を開始。今回は、車体が小さく運転しやすい軽自動車の日産SAKURAを5台導入。市役所前庭の充電ステーションに設置しました。
 使用に当たっては、市役所開庁時は市職員が公用車として利用するほか、5月1日以降からは閉庁時において、カーシェアリング「eemo」を運営する株式会社REXEVと連携し、カーシェアリングとしてどなたでも利用できるようになります。また、電力逼迫時には市庁舎へ放電するなどエネルギーマネジメントに活用するほか、非常時にはEVから電気を放出し、蓄電池の役割も果たします。
 当日は私も試乗させていただきましたが、小回りがきき非常に快適。今後多くの方にご利用いただけるようしっかりとPRしていきたいと思います。
 30日は、株式会社マルハンが、国の栄典制度「紺綬褒章(こんじゅほうしょう)」を受章されたことから、その伝達式を執り行いました。同社からは昨年5月、おだわらイノベーションラボを拠点とした公民連携や若者活躍の取組を実施するため、企業版ふるさと納税制度を活用した2千万円の寄附をいただきました。その功績が認められ、このたびの受章に至ったものです。
 当日は私から、株式会社マルハン 代表取締役東日本カンパニーの韓 裕(はん ゆう)社長に褒状の伝達をするとともに、改めてお礼を申し上げました。
 その後、小田原市と小田原市自治会総連合及び小田原箱根商工会議所の三者による防災に関する包括連携協定に基づく個別協定として、「久野地区自治会連合会と株式会社ミクニ小田原事業所及び本市」の三者による災害協定締結式を行いました。
 今回の協定は、台風等の風水害時に株式会社ミクニ小田原事業所の食堂等を、地域の一時避難施設としてご提供いただくとともに、震災時にもグラウンド等の施設を市や地域にご提供いただくものです。来るべき大規模災害に備えて、地域・企業・行政が一体となって、地域防災力の向上に努めてまいります。
 31日は、二つのご寄附をいただきました。
  一つは、「NPOかながわキッチンの会」から、小田原市障害児通園施設「つくしんぼ教室」で使用する備品のご寄附。同会は、キッチンカーを出店する方たちにより設立された団体で、市内外の事業者30店舗で構成されています。
 今回は、市役所前庭でのキッチンカー出店による収益を基に、クッションブロックとバランス平均台をいただきました。今後は、子どもたちへの支援のほか、被災地支援なども行っていくとのこと。同会の活動に感謝申し上げます。
 もう一つは、小田原モラロジー事務所からのふるさと文化基金へのご寄附。
 倫理道徳の研究と心の生涯学習活動を推進している同団体は、日頃より活動の場として市の施設を利用していることへの感謝とともに生涯学習の発展を願い、ご寄附をいただいたもので、今回で24回目となります。重ねてのご寄附に感謝申し上げます。
 その後は、本市と小田原食品衛生協会との「災害時における避難所等の食品衛生の確保等の協力に関する協定」の締結式を行いました。
 今回の協定では、地震などの大規模災害が発生し、避難所を開設した際には、同協会の食品衛生指導員が食品の保管状況や、炊き出し等の食品衛生に関する助言を行うとともに、平時においても食中毒予防の啓発などについてご協力いただくものです。
 避難所生活における健康管理や食の問題は大変重要な課題であり、同協会の方々にご協力いただけることは、市民・行政にとっても大変ありがたく、心強い限りです。

2023/04/05 13:38 | 未分類

 
 

ページトップ