8月30日は、埼玉県朝霞市の「あさかリードタウン」を視察しました。
この街は、積水化学東京工場の跡地を活用し、2019年にオープンしました。「地域と社会課題解決に貢献する『安全・安心、環境・快適、サステナブルなまち』」をコンセプトに、住宅・商業施設・公園・保育施設等を備えた複合大規模タウンです。
街の特徴は大きく三点あります。
一点目は、地下のインフラで、災害に強いまちを支えていることです。耐震・耐久に優れた配管基盤や雨水貯留施設により、地震や豪雨による被害を最小限に抑えています。また、太陽光発電や住宅用蓄電池、飲料水の貯留システムを備えることで、エネルギーの自給自足や飲料水の確保も図っています。
二点目は、街の25%を緑地とし、周辺の自然環境と生態系保全に配慮していることです。街路樹や庭木には在来種を中心に植栽しているほか、街区内に3つの公園が設置されています。
三点目は、コミュニティが築かれる様々な仕組みを設けていることです。
専門のタウンマネジメント会社が、街の維持管理や住人専用アプリの提供、イベントやセキュリティサービスなどを提供しています。イベントの開催や防災体験、コミュニティ施設の利用を通して、コミュニティが自然に築かれるよう工夫がされています。
そのほか、日差しや風通しにも配慮し、快適な暮らしを支えています。