観光トピックス


「うたの生まれるまち 小田原」

海と山の豊かな自然に恵まれ、歴史と文化がまちに息づく小田原。

日常から離れて小さな発見や気付きのある旅。

旅のなかで心に留めるもの、心に浮かぶもの。

結晶のような旅の瞬間を携えていくひとつの物語をお届けします。

歌人が実際に小田原に訪れて書き下ろした「短歌」を添えて。

 

歌人:二三川 練

あらすじ

木漏れ日が射す森のなか。
自然豊かな小田原でレジャーや釣りを楽しむ伊吹と隆平。
将来に対する不安を話す伊吹の背中を押す隆平。
寄木細工を手に取りながら母との思い出を話す二人。
かつて母が家族との思い出を寄木細工に込めたように、伊吹もひとつの寄木細工を選び取る。
旅を終えて伊吹は隆平に自分の想いを打ち明ける。

ロケ地 / 短歌

location : 太田木工

短歌

触れてても無限に遠いわたしたち 寄木細工の地球のうえで

歌人からの一言

工房にボンドで束ねられた寄木が置かれているのを見ました。
きつく触れあっているように見えてボンドの壁に阻まれた木々たちのことを考えました。
この地球もたくさんのプレートが組みあわさってできており、また多くの人々がひしめきあって成り立っています。
それなのに、人と人とがつながることはなぜこうも難しいのでしょう。

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短歌

体重をあずけるものが増えてゆくいつか手放してもいいように

歌人からの一言

アスレチックは太いワイヤーに体重を預ければ預けるほど安心できました。
同時に、生きていく上で「自立」とは何を指しているのかについて考えていました。
心を預けられるものが多ければ多いほど安心するけれど、私も周りの全ても永遠にあるわけではありません。
いつかはワイヤーから離れて自分の脚で立って歩かなくてはならない。
いつか来るその日のために、私たちは寄り添って生きていく。

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location : 露木木工所

短歌

歴史ごと編みこまれゆく神代の木々につめたきグラスをのせる

歌人からの一言

寄木細工に使われる「神代木」という木の呼称を知り、非常に印象に残りました。
そんな木をコースターなどに使うことに畏れ多さを感じました。
もしそのコースターでジュースなどを飲んだら厳かな気持ちになるかもしれません。
寄木細工という技術自体にも歴史があり、そこに使われている木にも歴史がある。
当たり前のことですが、歴史への敬意を忘れずに生きたいです。

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短歌

この足もいつか地球に掬われるそれまでは糸を垂らす鱒釣り

歌人からの一言

鱒が糸にかかるのを待つ間、もし自分が魚だとしたら何に釣られるのだろう…… ということを考えていました。
いつか地球の回転に追いつけずに転んでしまうことがあるかもしれません。
地球のスピードはいつも速すぎて、鱒釣りをしている間のそのゆっくりとした時間が心地よかったです。 

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短歌

手のひらの汗の木屑を見せあって木々のすきまへ消えるあなたは

歌人からの一言

アスレチックを進んでいくと、汗に濡れた手のひらに木屑がついていました。
ズボンも土まみれになって、でもそうやって汚れていくことが全力でアスレチックを楽しんでいる証なのだと思いました。
必死にハシゴを登ったり高いところを怖がったり、普段は出会えない自分と出会える体験でした。
もし誰かと行っていたら、先に進んでいった相手の背中を見ながら少しだけさみしくなる時間を愛おしんだと思います。

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その他の動画はこちら

うたの生まれるまち小田原の画像です。

この情報に関するお問い合わせ先

経済部:観光課

電話番号:0465-33-1521

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