最終更新日:2024年03月01日
「うたの生まれるまち 小田原」
海と山の豊かな自然に恵まれ、歴史と文化がまちに息づく小田原。
日常から離れて小さな発見や気付きのある旅。
旅のなかで心に留めるもの、心に浮かぶもの。
結晶のような旅の瞬間を携えていくひとつの物語をお届けします。
歌人が実際に小田原に訪れて書き下ろした「短歌」を添えて。
歌人:佐佐木 定綱
location :小田原古稀庵
光の⽷のような滝ありいくつもの夏の記憶を縫い上げてゆく
古稀庵は坂道の真ん中にある。
つまり⾼低差が激しい。
それを活かして庭内には川があり、そして滝がある。
古稀庵を作った⼭縣有朋はこの滝をつねに変化があると気に⼊ってよく眺めていたらしい。
私も滝のような汗を流してしばらく⾒⼊っていた。
location :
二宮尊徳生家/尊徳記念館
いくつかのことばを交わせば吊るされた⿂ひっそりうなずいている
しばらく⽣家の中に居ると、(暑すぎて休まないと出られなかった)同じく観光の初⽼の⼥性が⼊ってきた。
暑いですねぇ。などと他愛もない会話を少しだけ交わした。
囲炉裏に吊るされた⽊彫りの⿂がそれを聞いていた。
⼥性の⼦どもはブラジルで働いているらしい。
⾜跡は光の中へ進みゆく ⼟間より⾒える⼩⽥原光る(- 二宮尊徳生家/尊徳記念館)
⼆宮尊徳というよりは⼆宮⾦次郎と⾔ったほうがわかりやすいかもしれない。
⽴派な記念館の横に、復元された⽣家が建っている。
広い⼟間、座敷、囲炉裏、農耕具などを実際に中に⼊って⾒ることができる。
真夏の真昼だったこともあり、⽣家の中から⾒る外界は光り輝いていた。
ここでしか聞けない制作への思い、作品のビハインドストーリーや25分のショートフィルムVer.も公開中
電話番号:0465-33-1521