歌川国芳　列猛伝　箱王丸(詳細)

国芳の揃物武者絵「列猛伝」は、歴史上の英傑・勇士を題材としたもので。本図箱王丸のほかに源三位頼政・近江おかね・宮本武三四・生仏丸・足柄金太郎が画題に選ばれており、いずれも柱絵の狭長画面を巧みに生かした構図になっている。本図は、左手で不動明王を高々と持ち上げ、右手で梵字を書いているといった構図で、怪力の持ち主であったという箱王丸の人物像を巧みに表している。

版元　三河屋鉄五郎