天然記念物 ・長興山鉄牛和尚寿塔付近の樹叢
長興山鉄牛和尚寿塔付近の樹叢(市指定 昭和49年3月30日)
【所有】 紹太寺
【所在】 入生田470ほか
【概説】
長興山紹太寺は、幕末の火災で堂塔を焼失し、現在では一部ミカン畑などの農耕地になっています。
鉄牛和尚寿塔と稲葉一族の墓付近は、聖域であったため、そのまま今日まで残されてきました。自然林が消失しつつある現在、数少ない残存自然林として貴重な存在です。
寿塔付近の樹叢を構成している代表的な樹木は、かつてこの地域一帯を覆っていたと思われるスダジイとイヌマキで、共に20本余りを数えることができる優占種です。このほか、クスノキ・ヤブニッケイ・シラカシ・ウラジロガシ・ヤブツバキなどの照葉樹が混生しています。