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2015年03月17日(火)

小田原の街でこんな美術展 〜新九郎デッサン会展〜

デッサンは絵画制作の基本。新九郎デッサン会は、栄町の伊勢治書店3階のギャラリー新九郎で月1回開かれている。その1年の成果を展示するデッサン会展が、2月18日から23日まで同ギャラリーで開かれていた。水彩・油彩・鉛筆画・パステルなど11人の42点が展示されていた。
■作家さんによってそれぞれの作法■
「会場がとっても生き生きしていますね」「こんなに人物画ばかりの作品展は初めてです」「同じモデルさんでも描いた作者さんによって違うんですね」「作者さんによって独特の眼の描き方があるのですね」とは、鑑賞したお客さん方の感想。訪れた人にも、それぞれ新しい発見があったようだ。同じモデルの作品でも、作者の感性や作法によって様々な結果を生む。同じ若い女性を描いた作品を左から右へ、女性の属性(題名)がより具体的になるように並べてみた。木下泰徳さん「Eさん」、岡部仁之助さん「少女(A)」、横田逸郎さん「元気な高校生」、上出雅彦さん「軟式庭球部員」。題名によっても作品の印象が変わってくる。作者がモデルをどう見ているかがうかがえる。読者のみなさんは、どんな少女に見えますか。
■作品にさまざまな世代の女性をみる■
近藤満丸さん「奇妙な関係」は、絡み合ったり捻じれたりした男女をカラフルに描く。舘谷範匡さん「M嬢」は、ゆったりと椅子に座る女性を描いている。日野顯秀さん「美女(3)」は、かわいい眼と流れる髪の毛が印象的な若い女性のデッサン。加藤恭夫さん「朝市」は、花を売る婦人を動的な構成で描く油彩。天城準さんの作品は鮮やかなイラスト風でインパクトがある。大岩新子さん「習作」シリーズは経験を積んだ筆致が光る。それぞれの世代の女性の姿を髣髴とさせる。
(ゆきぐま記)
□新九郎デッサン会展 
  2015年2月18日(水)-23日(月) 終了
□会場 ギャラリー新九郎 小田原市栄町2-13-3 
□電話 0465-22-1366
□新九郎デッサン会 
  原則として毎月第3金曜日18:15-20:45 

2015/03/17 10:54 | 美術

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