市長の日記

市長の日記

2024年11月05日(火)

2つの意見交換会 ほか

 1日、朝一番で「相模湾の環境保全と水産振興シンポジウム」が開かれ、共催者の一人としてご挨拶をさせて頂きました。大きなテーマは「自然現象の中で漁業を守る」。地球規模の気候変動による台風など災害の激甚化による海底環境の変化や、温暖化に伴う海水温の上昇、また近年大きな環境要因となっている黒潮の大蛇行などの中、沿岸漁業を取り巻く状況は否応なく難しい対応を迫られています。そうした中でも、何とか適応して漁業を守っていくべく、貴重な講演や報告が行われました。

 また、この日より、大事な意見交換会/懇談会がスタートしました。
 ひとつは、「持続可能な地域社会の実現に向けた意見交換会」。これは、新たな総合計画の策定とその後の事業実施に向け、庁内の全部局長・副部局長を対象にした意見交換の場で、基本構想行政案に盛り込んでいる将来都市像「誰もが笑顔で暮らせる、愛すべきふるさと小田原」の内容となる、持続可能な地域社会の実現(「地域自給圏」の創造)に向けた、具体的な事業推進イメージを共有するべく、私と各部局長が文字通り膝を交えて意見交換するものです。
 基本構想行政案には5つのまちづくりの目標を示しており、その一つずつについて、該当する部の部局長・副部局長が参加。部によっては、課長たちも同席。第1回目となったこの日は、「いのちを大切にする小田原」というまちづくりの目標に関わる、市民部・福祉健康部・子ども若者部・病院管理局・企画部の面々が参加。限られた時間ながら、市政が向き合うべき課題と事業の組み方について、方向性は共有できたと感じています。もちろん、次年度以降取り組む事業の組み方については、今後個別詳細に議論を積み上げ、目指す姿のイメージに齟齬が出ないよう、庁内で十分なコミュニケーションを取るつもりです。
 今後、残りの4つについても順次意見交換会を予定しています。

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2024/11/05 10:51 | 未分類

2024年11月01日(金)

企業市民まちづくり協議会 ほか

 11月に入りました。まだ「晩秋」という感じではないものの、明け方はそれなりに冷え込むようになり、スーツ類も夏物から秋冬物に切り替える頃合いかなと感じます。

 30日は、朝から予算調整。今月29日から始まる市議会12月定例会に上程する補正予算案の理事者査定です。都市基盤整備関係や、先の台風第10号に係る災害対応、整備中の市立病院関係などが俎上に上がります。
 併せて、今年度の財政見通しについての報告もあり、なかなか厳しい状況を共有。次年度以降の財政運営においては、様々な行財政改革、全庁的な歳費縮減の取り組みを、本格的に進める必要があります。

 午後は、小田原市文化振興審議会にて、委嘱状の交付と各種審議の依頼を行いました。令和2年4月、私の前の任期の最後に「小田原市文化によるまちづくり条例」が施行され、以来「文化」にまつわる様々な取り組みを推進するべくこの審議会が設置され、毎年の取り組みについて進捗状況の確認などを行って頂いてきました。
 「文化」に関する取り組みは、広い裾野と深い奥行きを持っており、その進捗評価の視点は多岐にわたります。現在の小田原三の丸ホールが誕生するまで、私もこの分野についてはかなりのエネルギーを注ぎ、様々な議論や取り組みを多くの皆さんと行ってきたものです。今回、再び市長の立場に戻り、改めて「文化」分野への注力をしていく旨、審議会委員の皆さんにお伝えするとともにお力添えをお願いいたしました。

 夕刻はUMECOにて「企業市民まちづくり協議会」が開催されました。これは、市内で大きな事業所を運営されている企業の代表者にご参加いただき、地域経済の振興や、企業市民の立場から望まれる市政運営などに関し、意見交流を行うもので、毎年テーマを決めて開催されています。今年も十数社の企業の小田原における事業所の代表の皆さんが集い、「女性活躍の推進」をテーマに情報共有と意見交換が行われました。
 小田原市では、国の施策とも連動し、女性活躍を推進する企業を認定する「小田原Lエール」の普及を進めており、現在90ほどの企業がその認定を受けられています。昨日の会議では、制度を運用している小田原市人権・男女共同参画課からの制度説明、認定制度で「ゴールド」ステージに位置付けられる取り組みをされている㈱ミクニさんと日本新薬㈱さんの取り組み報告などが行われました。
​​​​​​​ 女性活躍、健康経営といったテーマは、人手不足に直面する今日の企業経営にとってきわめて重要なテーマですが、民間企業だけでなく、小田原市役所においてもしっかり取り組まねばと、私自身改めて思いを深めた会となりました。

2024/11/01 14:07 | 未分類

2024年10月31日(木)

アユモドキの亀岡、コウノトリの豊岡

 29日・30日の2日間をかけて、京都府亀岡市と兵庫県豊岡市を訪ねてきました。地域営農(米作り)と生物多様性の両立における先進地への視察です。

 亀岡市は京都駅から電車で30分ほど。京都市街地から保津峡を抜けた先にある、丹波の山々に囲まれた盆地で、古くより地下水に恵まれた農産地であり、近年は京都・大阪にも近いベットタウンでもあります。この亀岡駅に近く、桂川の氾濫に備えた遊水エリアの広大な田んぼに、Jリーグの京都サンガのスタジアム建設計画があったのですが、この一帯が天然記念物のアユモドキの繁殖地であることから、様々な経緯を経て建設地を変更。アユモドキと共生できる田んぼを中心とした有機農業公園として整備することが決まっています。アユモドキの繁殖は、国内では岡山と亀岡にしか確認されておらず、保全を求める環境団体や市民からの声を受け、市として決断。スタジアム建設用地の追加確保に20億円ほどがかかりましたが、議会の承認も得て計画変更が行われたものです。
 亀岡市は桂川市長のもと、「環境先進都市」を目指しており、このアユモドキの田んぼ一帯をオーガニックビレッジパークとして整備する計画で、令和8年の全国都市緑化フェアの会場を誘致する予定。市を挙げて有機農業の推進や、有機農業学校の開講、有機農法米の学校給食への利用なども進めており、市全体として環境と農業の共生を目指され、それを亀岡の都市ブランドに育てていこうとのお考えです。

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2024/10/31 10:10 | 未分類

2024年10月30日(水)

あじ・地魚まつり、一夜城まつり、医師会合唱団 ほか

 27日は総選挙の投票日でしたが、終日諸行事巡りでした。

 朝一番は小田原漁港にて開催された「小田原あじ・地魚まつり2024」へ。小田原漁港に面した水産市場内を全面的に使い、鮮魚の即売、様々な水産品の販売、かます棒をはじめとしたおいしい食べ物のブースなどがずらりと並び、マグロの解体ショー、寿司づくりの体験コーナーなど、盛りだくさんの内容。朝8時過ぎにはすでに魚目当てのお客さんたちが長蛇の列をなし、会場は活気にあふれていました。

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2024/10/30 08:17 | 未分類

2024年10月29日(火)

柑謝祭、かくれ文字絵展 ほか

 総選挙を巡る市中の慌ただしさの中、先週末も諸行事で賑やかでした。

 26日は、小田原食と緑の交流推進協議会の主催で、「2024柑謝祭~小田原でみかんの収穫体験交流~」と題した柑橘収穫のイベントが行われました。これは、小田原の農家の皆さんで構成されるジョイファーム小田原の柑橘類を、パルシステムの宅配サービスを通じて購入しておられる皆さんが圃場に集い、収穫を楽しむとともに生産者の皆さんと交流する目的。早川の青木正行さんのミカン畑に、朝から県内各所より40人近い会員の皆さんが集われ、ミカンもぎをされたり、圃場の様子を観察したりされていました。
 柑橘の名産地でありながら、高齢化が進み担い手不足が加速化している小田原の柑橘農業を支えるためには、首都圏の消費者の方が小田原の柑橘の美味しさを実感してもらい、消費者として買い支えて頂くことが必要。地元市長として、来園者へのご挨拶を通じて呼びかけをさせてもらいました。

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2024/10/29 13:52 | 未分類

 

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